ウォーレン登場、ベラトールで王座戦
ウォーレンにとって、一昨年9月にジョー・ソトを破って王座を獲得して以来、実に1年4カ月振りの世界戦となるこの一番。この間、キャッチウェイト戦を挟み、昨年9月にはシーズン5で二階級制覇を目指したものの、バンタム級トーナメントに参戦した初戦でアレクイス・ヴィラにKO負けを喫している。
彼の従兄弟でトレーナーでもあるジェフ・カーランは当地でプロモート業を行なっていたこともあり、大会当日は王者ウォーレンにとって完全アウェイの地となること間違いない。
また、強力なグレコローマンレスリングがベースとなっているウォーレン、馬力はあるがMMAファイターとしての完成度は、カーランの方が高い。彼のベースもレスリングだが、その実績では世界選手権王者のウォーレンと比較にならない。
何よりも、カーランは下地がレスリングにあることを感じさせないオールラウンダー振りを発揮している。ライト級時代にシーズン2トーナメントで優勝し、既にトビー・イマダ、ロジャー・フエルタを破っているカーラン。2011サマーシリーズで行われたフェザー級トーナメントでは、ルイス・パロミーノをパンチで倒し、ペルヴィアンネクタイで仕留めると、ロニー・マン戦ではテイクダウン+コントロールで圧倒。圧巻は決勝戦のマルロン・サンドロを豪快な右ハイキックで破った試合だ。
カーランの左ジャブに対し、サンドロが左へのウィービングでディフェンスすることを読んだ、狙い澄ましたハイキック。23歳(※当時)ながら、この冷静な試合運びこそ、カーランの最大の強味といえるだろう。
テクニック的にも、打撃も左ジャブだけでなく、前蹴りで距離を取ることができ、右ストレートはKOパワーを持つ。要所で決めるテイクダウン、そして柔術流の動きから背後を取るリアネイキドチョーク、フロント系の各チョークと、カーランは穴がない。
無類のスタミナを誇り、絶対的なテイクダウンの強さと、パウンド&エルボーの威力も十分なウォーレンだが、カーランはライト級時代にフエルタだけでなく、敗れはしたがエディ・アルバレスとも戦っている。
ライト級トップのプレッシャーを知るカーランが、ウォーレンの突進ファイトをいなし、打撃で削っていく可能性は低くない。ウォーレンにとって頼みの綱のテイクダウンは、ギロチンを合わされやすい。このあたりはトレーニング・パートナーのスコット・ヨルゲンセンの得意技だけに、十分対処してくるに違いないが、6-4あるいは7-3で挑戦者有利の世界戦といえる。
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