K-1後をリードするロスマーレン&ギタ
2011年キック界最大のイベントは、9月にベルギーが開かれたイッツショータイム70キロ・トーナメントであったことは疑いようがない。そのトーナメントを制したロビン・ファン・ロスマーレンが、今大会では元イッツショータイム世界70キロ王者ムラット・ディレッキーと対戦する。
殴り合い上等のシャビットを相手にパンチのプレッシャーで優り、ンギンビからは連打でダウンを奪うと、圧巻はキシェンコを一発で葬った左フックだ。
ディレッキーも同トーナメントに出場していたが、ンギンビを相手に初戦敗退となっている。キャリア80戦を越える32歳のベテランは、今も抜群のスタミナを誇り、打つ手を休めることなくパンチとヒザを使って、対戦相手を追い込むことができる。ただし、ロスマーレンは一発だけでなく、オランダ伝統の対角線コンビネーション、さらにはコーナーに詰めるフットワークなど削り合いにも強い。
イッツショータイムとしては、ライバル=ゴールデン・グローリー所属のロスマーレンを、いつまでも主役の座に就かせるつもりは毛頭ないだろうが、現時点の両者の力を判断するとロスマーレン有利は動かないところだ。
中量級注目の一番続き、セミで組まれたのは世界ヘビー級タイトルマッチだ。2010年5月に反則勝ちながら、バダ・ハリからイッツショータイム世界ヘビー級王座を獲得したヘスティ・カラケスが、ダニエル・ギタの挑戦を受ける。
両者は昨年3月にノンタイトル戦で対戦し、カラケスがギタを5-0の判定で破っている。とはいっても、ローキックで試合を優勢に進めたのは、ギタのほうでカラケスのローを急所に受けたにも関わらず、ダウンを宣告されて敗れたという灰色決着だ。
今回こそ白黒がハッキリつくことに期待したいが、王者カラケスは昨年11月にルーマニアで開催されたスーパーコンバットという大会で、リコ・ヴァーホーベンにスプリットながら敗れるなど、安定性に欠けた面を露呈している。
一方のギタは5月&6月とイッツショータイムで連続KO勝ちを収め、王座挑戦を迎えることとなった。K-1の活動停止により、ヘビー級ファイターは試合機会が一気に減少してしまっており、試合勘が鈍るというネガティブさと、しっかりと仕上げることができるというポジティブな側面、両方を持っている。
ハリが去るキック界、図らずともイッツショータイム世界王者がその強さの象徴となるが、ここはギタ有利という見方をしておきたい。
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