心躍る「ラララン ロロロン」の世界へ 名作絵本「わたしのワンピース」原画公開 姫路文学館で特別展

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 絵本「わたしのワンピース」で知られる絵本作家・西巻茅子さんの作品世界を紹介する特別展「西巻茅子 ラララン ロロロン すてきな げんがてん」が、7月4日(土)から9月6日(日)まで姫路文学館(姫路市山野井町)で開かれる。原画やラフスケッチなどを通して、半世紀以上にわたって子どもも大人も魅了してきた名作を多様なアプローチで堪能できる。

姫路文学館(姫路市山野井町)

 西巻さんは1939年、東京都生まれ。東京芸術大学工芸科を卒業し、学生時代からリトグラフやエッチングに取り組んできた。1968年、日本版画家協会展で新人賞を受賞。幼い読者の感性や表現力への深い敬意を胸に、数多くの絵本を世に送り出してきた。

「わたしのワンピース」は、1969年に刊行され、今なお世代を超えて愛され続ける代表作。うさぎが着ている真っ白な三角形のワンピースが、花畑や雨、鳥たちの姿など、出合う風景に合わせて次々と模様を変えていくストーリーが展開する。「ラララン ロロロン」という軽やかなフレーズとともに広がる空想の世界は、着せ替え遊びの楽しさを思わせ、親子2代のファンも多い。

 会場では、「わたしのワンピース」のほか、デビュー作「ボタンのくに」(なかむらしげお・文/こぐま社)、父である洋画家をモチーフに描いた「えのすきなねこさん」(童心社)、神沢利子さんとの共作「はけたよ はけたよ」(偕成社)など計8作品の原画やラフスケッチ約160点を公開。あわせて書籍や作品を基につくられたジオラマ、映像なども展示、西巻さんならではの自由でのびやかなイマジネーションを体感できる構成となっている。

 会期初日の7月4日には、西巻さん本人による記念講演会「絵本とわたし」を開催。午前11時から午後0時30分まで姫路文学館講堂で行われ、定員は150人。当日先着順で、展覧会観覧券(使用済み半券、デジタルチケット可)が必要となる。18歳未満は不要。また、姫路文学館ボランティアによる「えほんのじかん」(7月18日・8月8日開催)で西巻作品が朗読されるほか、8月22日には、兵庫県立姫路工業高等学校演劇部による絵本朗読劇「えのすきなねこさん」も上演される。いずれも講堂で行われ、当日先着順で参加できる。

 展示を担当した徳重公美学芸員は「展覧会場には、リトグラフや水彩、クレヨン、刺しゅうなど、さまざまな手法で表現された絵本の世界がひろがっています。バリエーション豊かな色彩や筆致も見どころのひとつ。原画や手作りされた作品を通して、読者にやさしくよりそう珠玉の物語を心ゆくまでお楽しみください」と話した。