「やっと本当の復興が始まった」地震で液状化被害の石川・内灘町で地籍調査がスタート

能登半島地震からまもなく2年半、液状化の被害を受けた石川県内灘町で22日、ずれた土地の境界を決め直す地籍調査が始まりました。
調査結果を踏まえ土地の再登記が行われることで今後、道路や住宅の再建が加速することが期待されます。
河北潟に向かってなだらかに傾斜している内灘町。2024年の地震で液状化により傾斜に沿って地盤が動く「側方流動」が発生しました。
土地の境界を決め直す「地籍調査」4100区画が対象8つの地区で土地の境界を決め直す地籍調査が始まり、土地家屋調査士があいまいになった境界の位置を確認しました。
土地家屋調査士「自分はここまでや、と思うところで言ってもらえれば。気持ち・思いをお聞きする。ずれ幅が小さくてそこでいいとなればそこで地図をつくる。境界をそこで決めさせてもらう」
住民「今から決めてく?」土地家屋調査士「もちろん」内灘町で対象となっているのは4100区画。
ずれの大きさにもばらつきがあり、トラブルを避けるため所有者に立ち合いを依頼しています。
土地家屋調査士・石野芳治さん「被害の度合いがそれぞれ違う。あまり動いてない人と動いている人が同席して立ち会うと思いも違う。そういったことも含めて丁寧に話を聞く」
中居正樹さん「やっと今から本当の復興が始まったのかな。被災したところ、家が傾いたそのまま、電柱が傾いたそのままをずっと見てきた。実際に地籍調査が始まってこれからだと実感する」
50センチ隆起した玄関、450万円かけて修理南洋さん「もとの道路の高さから上がってる。排水路の(高さ)。うちだけ上がっとるやろ」
西荒屋地区に住む南洋さん。34年間暮らしてきた自宅は「準半壊」と判定されました。
もともと県道側にあった玄関は土地がおよそ50センチ隆起し使用できなくなりました。
南洋さん「ここやね、隙間空いてるやろ。こっちの方が突き上げられとるんかな。もうどうしようもできんげん」
障子と柱の間にできてしまった隙間。町の復興がなかなか進まない中、南さんは今回の調査を待たずにおよそ450万円かけて自宅を修繕し、5月、避難先の金沢から内灘へ戻ってきました。
「誰も助けてくれんもん、準半壊やったら」南洋さん「誰も助けてくれんもん、準半壊やったら。簡単に直る、簡単に入れるでしょと。でも入ったのはついこないだの5月。うちは99歳のお母さんがいるから戻ってきたけど僕だけだったら戻ってこん」
内灘町は1回目の地籍調査を10月末までに終え、2025年度中には登記を完了させる予定です。
