「男が養う」は終了…成婚者の8割が世帯年収1000万超! 婚活市場で“稼ぐ女性”が爆モテする現実
かつて結婚といえば「男性が女性を養うもの」であり、交際や結婚において“女性の高年収”は男性から敬遠されがちであった。しかし、そんな常識はもはや完全に過去のものとなっているようだ。
日本最大級の結婚相談所ネットワーク・IBJ(東京都新宿区)が約2万人の成婚データを分析したところ、成婚カップルの「8割以上」が世帯年収1000万円を超えていることが判明。さらに驚くべきは、女性が自身の年収を「公開」した場合の成婚率だ。非公開の人が22.2%なのに対し、公開した人は39%と、なんと「1.8倍」にも上ったというのだ。
めまぐるしく変化する時代の波の中で、結婚を巡る環境はどう変わったのか。婚活市場で今、なぜ“稼ぐ女性”が爆モテしているのか。『2025年 IBJ成婚白書』の調査データを通して見えてきた、「令和の婚活・3つの新常識」を紐解いていく。
女性の「年収公開」で成婚率1.8倍
今回の調査結果で目を引く「年収を公開している女性は、非公開の1.8倍の成婚率」という点。「女性の年収」は隠すものではなく、積極的に公開することが現代の婚活市場における大きな武器になりえるようだ。
「かつてあった男性が家計を支え、女性が家庭を守るというモデルが減少し、共働きを前提とする考えが中心になりました。現在の日本の経済状況もあり、より現実的なライフプランを求める人が増えています」
とIBJの大西真由氏は分析する。
年収を公開している女性の成婚率を見ても「300万円以下で34.9%」「300〜500万円で41.2%」「500万円以上で37.7%」となっており、とりわけ高年収が結婚のネックになっているということはなさそうだ。
さらに、IBJで成婚したカップルの8割が世帯年収1000万円を超えているという調査結果に関しては、結婚相談所に登録している層が比較的金銭的な余裕がある人が多いという側面もあるが、より豊かな生活を求めた結果、共働きを前提としたライフスタイルがスタンダードとなりつつあるということではないだろうか。
勢い婚は過去! ライフプラン共有
結婚によるライフステージの変化は、独身の頃とは比べ物にならないほどの選択を迫られる。「家は持ち家? 賃貸?」「子どもは生む? 育児は?」「どんな車に乗る?」など、挙げればキリがなく、その選択には夫婦でも齟齬が生じがちだ。こうした軋轢を未然に防ぐためにも、結婚に向けてライフプランの共有は重要になる。
「前述の年収の公開にも関わってきますが、年収の多寡に関わらず『公開をする』という姿勢が、相手にとってもライフプランを立てやすく、結婚後の生活を想像しやすくなるというメリットがあります」(大西氏・以下同)
お互いに収入を提示し、思い描くライフプランを実現できるかを見極めることが重要視され、かつては“勢い”でできた結婚も、現代では慎重にならざるを得ないものになっている。お互いの理想やプランを共有しつつ、慎重に人生のパートナーを選ぶことが良しとされる令和の婚活においては、「愛さえあれば」「どうにかなる」の精神は過去の遺物なのかもしれない。
「年の差婚」は幻想! 同世代が鍵
かつて男性に対する経済的な依存が高かった頃は、年上男性と年下女性の夫婦が珍しくはなかったが、共働きが前提となっている現代の婚活市場では、ライフプランの共有、より現実的で慎重な生活を求める傾向から、年齢が近い同士での結婚がスタンダードとなっているという。
「最近の全体傾向として、成婚カップルの年齢差が縮まっていて、どの年代でも2〜3歳差が一般的になっています。かつてのように、例えば40代男性が20代女性を希望するような大きな年齢差の結婚は、より難しくなっているようです」
「お金があれば自分よりずっと若い異性と結婚できる」というのは、令和の現代においては幻想と言っても過言ではないだろう。
一方で、晩婚化が進むと思われていた傾向においても、変化の兆しが。「最近の傾向としては、成婚者の年齢の中央値は男性35歳、女性33歳ですが、近年は20代の入会者が急増しており、5年前と比較して2倍以上に増えています」(大西氏)と、若年層の結婚に対する意識が変わってきているようだ。
これまでは、職場や遊び場などでの出会い、恋愛を経て成立していた結婚だったが、この十数年でその出会いの場に変化が起きた。
マッチングアプリなどでの出会いが一般化したことで、その分お互いの理想やイメージを共有でき、その後の生活、例えば家の購入や子育てに関しても、しっかりと考え、準備できる時代となった。結婚とは自分の人生設計をする上で、早めに準備をしなければいけないものとなっているようだ。
令和の婚活新常識から見るに、女性の高年収は、収入それ自体が魅力なのではなく、結婚後のライフプランの想像、実現において具体的なイメージをしやすいという面で、大きな武器となっていることがわかる。これは今後の婚活の常識の一端にすぎないだろうが、婚活中の皆様におかれましては、これを端緒に時代の変化を見極めつつ、結婚という選択をよりよいものとしていただきたい。
取材・文:高橋ダイスケ
