韓国全土に「日本脳炎警報」発令 採集蚊からウイルス遺伝子検出、年平均患者数は17人前後
韓国の疾病管理庁は、南東部・大邱(テグ)地域で採集された蚊から日本脳炎ウイルスの遺伝子が検出されたことに伴い、6月17日に韓国全国に日本脳炎警報を発令した。
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日本脳炎警報は、週2回実施する蚊の監視結果、アカイエカの一日平均の個体数が500匹以上であり、かつ採集された蚊の全個体数のうちアカイエカの割合が50%以上のときに発令される。
アカイエカは、都市部の浄化槽や人工容器など、有機物が豊富な小規模の水たまりに主に生息する種である。アカイエカのメスの成虫は全体的に暗褐色で、はっきりとした模様はないが、腹節の背板に直線状の白い帯があるのが特徴である。3月から発生し始め、5月以降に個体数が増加し、11月まで観察される。
日本脳炎の初期症状としては、発熱、頭痛、嘔吐などが現れる。まれに脳炎へと進行すると、高熱、発作、錯乱、痙攣、麻痺、方向感覚の喪失など神経系の症状が現れ、このうち20〜30%は死亡に至る。回復しても30〜50%は、損傷した部位に応じてさまざまな神経系の合併症を患う可能性がある。
韓国国内の日本脳炎患者は、年平均17人前後発生している。大半は8〜9月に最初の患者が報告され、患者の発生は11月まで続く。最近5年間に日本脳炎として報告された患者79人の特徴を見ると、男性が60.8%で女性より多く、患者全体の65.9%は60代以上であった。

日本脳炎は予防効果の高いワクチンがあるため、定期予防接種の対象となる子ども(2013年以降の出生者)は標準的な予防接種スケジュールに合わせて接種することが推奨される。
また、過去に日本脳炎の予防接種を受けたことがない満18歳以上の成人のうち、「水田や養豚場の周辺など危険地域に居住しているか、日本脳炎の危険地域で活動する予定がある人」「非流行地域から移住して国内に長期滞在する外国人」「日本脳炎の危険国を訪問する旅行者」なども、予防接種(有料)を受けることが勧められる。
イム・スングァン疾病管理庁長は、「日本脳炎ウイルスの検出と警報の発令に伴い、蚊に刺されないための予防策を徹底し、定期予防接種の対象となる子どもは予防接種のスケジュールを必ず守ってほしい。また、各地方自治体においては、媒介する蚊が生息する都市部の水たまりを中心にボウフラ(幼虫)の駆除を優先して実施し、地下室や茂みなど蚊の潜伏場所に対する成虫の駆除を並行する総合的な防除を強化し、日本脳炎患者の発生を最小限に抑えられるよう徹底して管理してほしい」と呼びかけた。
(記事提供=時事ジャーナル)
