2026年6月に実施した函館市での特別街頭検査の様子(画像:自動車技術総合機構)

写真拡大

函館の迷惑改造車17台をその場で検挙

 自動車技術総合機構は2026年6月10日、北海道内で実施した不正改造車に対する特別街頭検査(検問)の内容を公表しました。
 
 23台を検査し、うち17台に整備命令書が交付されています。

 国土交通省では、6月を「不正改造車を排除する運動」の強化月間と定めており、全国で不正改造車を撲滅するべく、特別街頭検査が実施されています。

【画像】「ええぇぇ…!」 これが「不正改造車」検挙の瞬間です! 画像で見る(30枚以上)

 不正改造車とは、装置の取り外しや取り付け、改造などを行ったことで、公道を走行するクルマで守らなければならない一定の安全・環境基準「保安基準(道路運送車両の保安基準)」に適合しなくなったものを指します。

 例えば、爆音の排気音を発生させる「直管(消音器の取り外し)」や競技用マフラーの取り付け、規定の最低地上高を割る「シャコタン」や「バネカット」、タイヤが車体から突出した「ハミタイ(回転部分の突出)」、基準外のウイングやスポイラーなどの取り付け、視界を妨げる「フルスモ」「ハチマキ」などがあります。

 もちろん基準に適合する部品を正しく使えば問題はなく、すべてのカスタマイズが保安基準に適合しないわけでないものの、保安基準に不適合だと騒音を発生させたり、周囲に危険を与えるほか、立ち往生や交通事故を引き起こす可能性もあるため、禁止されています。

 しかし、依然として不正改造を行い、そのまま公道を走行する輩が多く、中には「暴走族」「旧車會」「ドリフト族」「環状族」など、グループをなして公道で迷惑をかける連中もいます。

 しかもこれらの連中は、周囲の迷惑と危険をおよぼすだけにとどまらず、高速道路のSA/PAや道の駅などの施設に集結して騒ぎを起こし、一般利用者が利用できない事態に発展しています。

 今回、自動車技術総合機構の北海道検査部は、北海道運輸局や軽自動車検査協会、北海道警察と連携し、函館市の国道5号で検問を行いました。

 検問は2026年6月5日の18時30分から21時にかけ、合計23台を検査したといいます。結果、17台で不正改造が見つかりました。

 不正改造の内容は、回転部分の突出(ハミタイ)、騒音基準値超過(爆音マフラーや直管)、最低地上高不足(シャコタン)でした。

 取り締まりの様子を写した写真には旧車セダンに4本出しの社外品マフラーを取り付けているものや、白いスポーツカーなどが排気音を計測されていることが確認できます。

 これら17台の使用者には、その場で道路運送車両法に基づき、整備命令書が交付されています。

 整備命令書とは、「15日以内に保安基準に適合するよう車両を修理せよ」という通告で、使用者はクルマを修理したうえで、最寄りの陸運局などに持っていき、直接の確認を受ける必要があります。

 なお、6月はこのほか全国各地で検問が実施されるほか、国土交通省では運輸支局に「不正改造車・迷惑黒煙情報提供窓口」を設置。通報があった情報をもとに、不正改造車ユーザーへ改善・報告を求める情報収集も行うなど、不正改造車撲滅を目指しています。