北中米W杯で韓国代表を阻む「72年の呪縛」と「苦手意識」《専門家の視点》

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通算12回目の出場、そして世界で6番目となる11回連続のワールドカップ本大会進出という歴史を持つ韓国代表は、今やベスト16進出以上を狙えるチームになった。

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共同開催だった2002年日韓大会ではW杯初勝利にとどまらずベスト4進出を果たした。その後も2010年南アフリカ大会、2022年カタール大会でベスト16進出に成功した。2002年大会だけで3勝を挙げ、その後さらに4勝を積み重ね、通算7勝10分21敗を記録している。

しかし、この長い歴史の中でも破れていないジンクスが一つある。「グループステージ第2戦で一度も勝利したことがない」という事実だ。

1954年スイス大会のトルコ戦における0-7の敗北を皮切りに、歴代のW杯グループステージ第2戦の成績は通算4分7敗である。

最も意味のある結果は、韓国サッカーがW杯本大会で初の勝ち点を獲得した1986年メキシコ大会のブルガリア戦での引き分け(1-1)、そして2006年ドイツ大会で優勝候補フランス相手にもぎ取った1-1の引き分けだった。

韓国代表(写真提供=OSEN)
「ベスト16の常連」メキシコ、近年は戦力低下の評価もあるが…

今回の北中米ワールドカップでも、韓国は一筋縄ではいかない相手と第2戦で対戦する。相手は開催国メキシコだ。

72年間続くジンクスを破ればグループ1位の可能性を高めることができるが、今回も第2戦で勝利を逃せば、グループステージ突破は南アフリカとの第3戦の結果次第で、他会場の結果を含めた複雑な条件を計算しなければならなくなる。

メキシコは世界で初めてワールドカップを3度開催した国だ。1970年に最初のワールドカップを開催し、1986年にはコロンビアの開催辞退を受けて開催権を引き継ぎ、2度目のワールドカップを行った。共同開催ではあるものの、2026年に通算3度目となるワールドカップを迎えた。

自国で開催した2度のワールドカップで、メキシコはベスト8に進出した。それがメキシコのワールドカップにおける歴代最高成績である。

1994年アメリカ大会から2018年ロシア大会までは、実に7回連続でベスト16に進出したものの、それ以上先へ進むことはできなかった。そのためについたニックネームが「ベスト16の常連」だ。しかし、その記録も2022年カタール大会ではグループ3位で敗退し、途絶えてしまった。

サッカー人気が熱狂的なだけに、熱いホームの雰囲気を追い風に歴代最高成績を塗り替えることが、今回の北中米ワールドカップに臨む彼らの覚悟だ。しかし、希望に満ちた期待とは裏腹に、冷酷な現実にも直面している。開催国の利点があるにもかかわらず、メキシコの戦力は以前より低下したという分析が大半を占めているからだ。

2012年ロンドン五輪で金メダルを獲得した2010年代の黄金世代が退いた後、メキシコはその後に続くスター選手の輩出に苦戦している。

キャプテンのMFエドソン・アルバレス(フェネルバフチェ)、35歳のベテランFWラウル・ヒメネス(フラム)、通算6度目のワールドカップとなるベテランGKギジェルモ・オチョア(AELリマソール)が、今でもチームの軸としての役割を担っている。

新世代の希望は、ストライカーのFWサンティアゴ・ヒメネス(ACミラン)や、天才と評される2008年生まれのMFジルベルト・モラ(ティフアナ)くらいだ。

2018年ロシアW杯のメキシコ対韓国(写真提供=OSEN)

メキシコが期待を寄せるのは、経験豊富な指揮官であるハビエル・アギーレ監督だ。彼は2002年、2010年のワールドカップに続き、再びメキシコの指揮を執ってワールドカップの舞台に立つ。

これまで常にベスト16進出というミッションを達成してきた彼は、現実的な試合運びの能力に強みがある。日本代表の監督を務めた経験もあるため、アジアサッカーへの理解度も高い。

韓国のファンには、ラ・リーガのマジョルカでイ・ガンインを指導したことで広く知られている。当時もマジョルカは、前線にイ・ガンインと長身FWヴェダト・ムリチを配置したオーダーメイド型の戦術で競争力を維持していた。

アギーレ監督体制のメキシコは、4-3-3をベースに3バックも活用し、相手に合わせた組織的な守備と素早いカウンターを展開する。安定した守備を志向するということは、それだけ攻撃陣の得点力に課題があるという意味でもある。

ワールドカップ前に行った最後の強化試合では、セルビアの控え組を相手に5ゴールを奪ったものの、それまでは格下のチームを相手に1ゴール、あるいは無得点の試合が続いていた。

しかし、圧倒的なホームの利点がそれを相殺する可能性がある。6月19日午前10時(日本時間)に行われる韓国との第2戦は、メキシコ第2の都市であるグアダラハラで開催される。約5万人を収容できるエスタディオ・グアダラハラでは、圧倒的なアウェイの洗礼が待ち受けているはずだ。

南アフリカがA組最弱?油断禁物のアフリカ勢

グループステージ最後の相手である南アフリカとは、6月25日午前10時にモンテレイ・スタジアムで対戦する。ホン・ミョンボ監督率いる代表チームは、グアダラハラで第1戦と第2戦を戦った後、第3戦を前に移動することになる。

対戦相手の南アフリカは、客観的な戦力評価においてA組最弱とされている。アフリカ大陸から出場した10カ国のうち、初出場のカーボベルデを除けば、最も戦力が劣る。

しかし、油断は禁物だ。韓国サッカーはワールドカップでアフリカ勢相手に苦戦を強いられてきた。2006年ドイツ大会はトーゴに2-1で逆転勝利したが、2010年南アフリカ大会はナイジェリアと接戦の末に引き分けた。2014年にはホン・ミョンボ監督が率いた韓国が、当時ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が率いたアルジェリアに2-4で衝撃的な大敗を喫して敗退した。

前回の2022年カタール大会も、ガーナに2-3で敗れた。アフリカ特有のフィジカルとスピードに、毎回苦しめられてきた。

南アフリカは2006年大会のトーゴと同程度のレベルのチームと評価されている。通算4度目のワールドカップ出場だが、過去にグループステージを突破した経験はない。26人の最終登録メンバーのうち19人が国内リーグ所属だ。南アフリカの名門であるオーランド・パイレーツとマメロディ・サンダウンズの選手たちが中心を成している。欧州組は少ないが、その分、組織的な準備ができるというメリットがある。

ベルギー出身のヒューゴ・ブロース監督は74歳のベテランだ。彼は南アフリカを、徹底した堅守速攻のチームに仕上げた。

だが、南アフリカも直近の強化試合で得点力不足を露呈した。3月から大会直前までパナマ、ニカラグア、ジャマイカを相手に計4試合を戦ったが、3分1敗と一度も勝てず、わずか3ゴールを挙げるにとどまった。

特にニカラグア戦では、22本ものシュートを放ちながらもゴールを決めることができなかった。

それでも、イングランド・プレミアリーグで長年活躍しているFWライル・フォスター(バーンリー)には警戒が必要だ。Aマッチ26試合で10ゴールを記録し、南アフリカ代表エースとしての本領を発揮している選手である。サイドに配置された足の速い選手たちを封じるための対策も欠かせない。

ホン・ミョンボ監督がDFキム・ミンジェ(バイエルン・ミュンヘン)を中心に、身体能力の高い若い選手たちを主体とした3バックを準備しているのも、南アフリカの個人のスピードを抑え込む狙いが大きい。

●サッカーコラムニスト、ソ・ホジョン記者

(記事提供=時事ジャーナル)