米イラン戦闘終結の覚書、トランプ氏「すでに署名」…正式署名式の19日にはホルムズ海峡「完全開放」
【エビアン=上地洋実、ジュネーブ=阿部真司】米国のトランプ大統領は15日、米イランが合意した戦闘終結に向けた「覚書」について、すでに署名したと明らかにした。
その上で、正式な署名式が行われる19日にはホルムズ海峡が「完全に開放されているだろう」と主張した。
トランプ氏は、先進7か国首脳会議(G7サミット)開幕前にフランスのマクロン大統領と会談した。署名した覚書について、「力強い文書だ」と述べ、19日にスイスのジュネーブで行われる署名式の後に公開されるとの見方を示した。
ホルムズ海峡については、安全確保に向け「いくつかの国が1、2隻の艦船を配置するのは悪くない考えだ」と述べた。マクロン氏は「明日にも監視活動のための戦闘機を派遣できる。また、数日以内に空母打撃群も展開できる」と述べ、いつでも支援要請に応じられると強調した。
バンス米副大統領はABCテレビのインタビューで、双方が14日に電子署名したと語った。米政府高官は15日、米側はトランプ氏とバンス氏、イラン側はモハンマドバゲル・ガリバフ国会議長が署名したと記者団に説明した。
米高官は、米イランは覚書で、ホルムズ海峡を通過する船舶について、まずは60日間、通航料を徴収しないことで合意したとし、「最終合意にも含まれると見込んでいる」と述べた。
イランが求めている凍結資産の解除を巡っては、合意内容の履行状況に応じて段階的に解除していく考えを強調した。
米高官は、今週後半からイランとの更なる交渉を開始するとの見通しを示した。AP通信によると、米イランの政府当局者が署名式に先立ち、カタールの首都ドーハで準備会合を行う予定だという。
バンス氏はCNNのインタビューで、最終合意までに多くの問題が残っているとの認識を示し、「技術面での交渉で解決していく必要がある」と述べた。
