【陸上】涙の久保凛、20年ぶり3連覇「一番うれしい」 W杯日本―オランダ戦も「もちろん見ます!」
◇陸上・日本選手権第2日 名古屋市・パロマ瑞穂スタジアム(2026年6月13日)
女子800メートル決勝が行われ、日本記録保持者で3連覇の懸かる久保凛(積水化学)は2分1秒54をマークして優勝した。同種目での3連覇は、04〜06年に優勝した杉森美保以来となる20年ぶりで、史上6人目となった。
スタートから3番手でレースを展開し、最後の直線で前を行く塩見綾乃(岩谷産業)を追う。残り30メートルあたりで逆転し、トップでフィニッシュ。走り終えると、大粒の涙を流して喜んだ。
「自己ベストではないけど、やっとここまで(状態が)戻ってこれたなって安心感がすごくあって。ホッとしました。今回の3連覇は貴重というか、3連覇の中で一番嬉しい優勝です」
昨年の世界選手権に出場した久保は、今年3月に東大阪大敬愛高を卒業。社会人デビュー戦となった5月10日の木南道孝記念では2分7秒47で7位に沈み、思わぬ結果に号泣した。精神的な落ち込みも酷かった。
「何か自信がなくなっちゃったっていうか、もう一瞬“無理や”って思いかけて。心折れちゃって、ご飯が食べられなくなったりとかしたんですけど…。でも、そのまま合宿に帰ったんで。TWO LAPSのみんなに凄い励ましてもらったり、気を遣っていただいて、凄く元気になった」
周りから力を得ながら努力を重ね、約1カ月後に迎えた日本選手権で3連覇を果たした。小学校時代にはサッカーをしていた久保にとって、開幕したW杯北中米大会をずっと楽しみにしてきた大会。いとこの建英(Rソシエダード)がピッチに経つ日本時間15日に1次リーグ初戦の日本―オランダ戦を見るかを問われると「もちろん見ます」と笑った。
「明日までは陸上で、一気に“パン”って変わっていただきたいなと思うので。明日までは陸上で、明後日からサッカーっていう形にしていただけたら(笑い)」
今大会は愛知・名古屋アジア大会の代表選考会を兼ねて開催されており、派遣設定記録を突破した久保は代表に決まった。
