自信家なウサギとノロマなカメとのかけっこ競争。ウサギはサボっているようで、本当は…?【書評】

【漫画】本編を読む
雪のヤドカリさん(@yukinohotel)が描く、ブラックでシュールなオチが癖になる『文学的なオチが癖になる 雪のヤドカリ4コマ劇場』。
本稿では、著者ならではのブラックかつユーモラスな視点を存分に楽しめる「昔話」をテーマにした作品を紹介する。
「白雪姫」に出て来る継母。「鏡よ鏡 この世で一番美しいのは誰だい?」とお決まりのセリフ。鏡はもちろん「白雪姫です」と答える。
昔話「おむすびころりん」をモチーフとした話は、ブラックなオチが実に筆者好みだった。ラストのコマの、ねずみの黒いシルエット。「一年分だようれしいな♪」というセリフも怖い。
「うさぎとかめ」の話を下地とした話は、嫌味で自信家なうさぎと、努力家で善良なかめが出て来る話なので、うさぎが懲らしめられる「ギャフンもの」なのかと思いきや……ハートフルなオチもいい。
「浦島太郎」モチーフの話はと言うと。「なに? これは…」(汗)と、いじめられていたかめも、いじめっ子も言っている通り、読者も同じ気持ちになって笑えるので、読んでみてほしい。
文=雨野裾
