大声を出すと感情が安定する…脳科学者が"現代っ子"にすすめる「心も体も軽くなる」トレーニング
■カラオケで大きな声を出す
怒りは「抑える」だけではいけません。内側に閉じ込めてしまうと、別の形で噴き出したり、自分を傷つける方向に向かってしまったりすることもありますので、正しく安全に表に出すことも必要です。
そこでおすすめしたいのが、大きな声を出すこと。たとえば、カラオケで思いきり歌う、山や海で大声を出す、広い場所で声を張り上げてみる。こうした体験は、「強い感情を外に出してもいい」という感覚を、体で覚えるきっかけになります。
子どもたちは、学校では「静かにしなさい」と言われ、遊びも室内でのゲームが中心、都会の子は家の近所でも大声を出す機会がほとんどありませんから、いざというとき、大きな声を出すための訓練にもなります。


また、大きな声を出すことは、不安や恐怖に関わる部位である「扁桃体」の機能を抑えるため、穏やかな精神状態を保つことにも有効です。
※本稿は、『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したものです。
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中野 信子(なかの・のぶこ)
脳科学者、医学博士、認知科学者
東京都生まれ。脳科学者、医学博士。東日本国際大学特任教授、京都芸術大学客員教授、森美術館理事。2008年東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。脳や心理学をテーマに研究や執筆の活動を精力的に行う。著書に『世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた』(アスコム)、『サイコパス』(文藝春秋)、『毒親』(ポプラ社)、『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』(サンマーク出版)、『エレガントな毒の吐き方』(日経BP)、『脳科学で解き明かすあの人の頭のなか』(プレジデント社)など。
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(脳科学者、医学博士、認知科学者 中野 信子 構成=大島七々三 撮影=鈴木啓介 イラストレーション=ワタナベケンイチ)
