「臓器が破裂していた」ゴミ屋敷から見つかったのは【28歳・裸の女性遺体】⋯“16歳年上の夫”を逮捕してわかった『衝撃の死亡理由』(平成27年の事件)
ゴミ屋敷で28歳女性が死亡した事件。通報した44歳の夫は「妻が2階から飛び降りた」と主張するが、遺体は真冬に半裸で脱糞、傷口は瞬間接着剤とラップで塞がれるという異常な状態だった。平成27年の山梨県でいったい何が? なおプライバシー保護のため、登場人物はすべて仮名である。(全2回の1回目/続きを読む)
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異様な事件現場
「妻が2階から転落した。口から血を流している」
こんな119番通報をしてきたのが夫の藤井寛治(当時44)である。救急隊員が現場に向かうと、まずその異様な邸宅に驚かされた。部屋中にゴミが溢れかえり、室内は泥だらけ。浴室にも荷物が置かれている。
それにも増して異常だったのが被害者の様子で、真冬だというのにTシャツ1枚で、下半身は裸。布団に寝かされていたが、そこで脱糞していた。
「何があったんですか?」
「妻は飼い犬を追って2階から飛び降りたらしい。以前にも同じことがあったので、しばらく放っておいたが、急に容体が悪くなって、倒れ込んでしまった」
その説明にも疑念を抱かざるを得ないような状況だった。被害者には背中や手足に多数の打撲痕があり、特に後頭部がコブだらけだった。さらに右腰に20センチにわたる切り傷があり、ウミが出て化膿していた。
「なぜ病院へ連れて行かなかったのか?」
これだけの重傷を負いながら、治療は考えられないほどいい加減だった。患部にはオキシドールを噴射しただけで、傷口は瞬間接着剤で塗り固め、その上からキッチンペーパーや食品用ラップを巻き、ガムテープで留めているという有様だったのだ。
「これだけのケガを負っておいて……。なぜ病院へ連れて行かなかったのか?」
「彼女が大丈夫だと言うので……」
「大丈夫なわけないでしょう!」
「彼女が病院は行きたくないと言うので……」
救急隊員は彼女を病院へ搬送するとともに警察へ通報した。被害者の藤井美奈さん(同28)は出血性ショックにより、搬送先の病院で死亡が確認された。
夫の藤井は警察に事情聴取されたが、その説明は要領を得ないものばかりだった。特に死亡したときの経緯は支離滅裂だった。
あまりにおかしな「夫の証言」
「以前に彼女が酔っぱらって2階から飛び降りたことがあったので、また酔っぱらって飛び降りたんだと思った。その後、一緒に寝ていたら『寛治君、寛治君』と呼ばれ、『なぁ〜に?』と生返事していたところ、彼女の返事がなくなったので、起きてみると、彼女が布団の端の方に座っていた。そのときに大便の匂いがしたので、漏らしたんだと思ったが、彼女は急に崩れるように倒れてしまった」
司法解剖の結果、彼女は2階から飛び降りた形跡がない上、腰の傷は骨まで達しており、胆嚢も破裂していることが分かった。
日常的に暴行を加えられていた痕跡があり、事件前に2人が行ったレンタルビデオ店の防犯カメラには美奈さんが負傷している様子は見受けられず、救急車を呼ぶまでに犯行ができたのは夫しかいないと判断。警察は藤井を殺人容疑で逮捕した。
ところが、藤井は「殺していない」と犯行を否認し、暴行については「合意の上だった」と主張した。だが、ある意味、それを裏付けるものが自宅から山ほど出てきた。おびただしい数のアダルトグッズである。
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2人は「何」をしていたのか――【事件の結末】は下記リンクから飛べます。
〈だから28歳女性は死亡した⋯【自宅から見つかったDVD】からわかった16歳年の差夫婦の『あまりに過激な趣味』(平成27年の事件)〉へ続く
(諸岡 宏樹)
