茨城県選管が当選無効裁決の神栖市長、取り消し求め東京高裁に提訴…市長選で得票並びくじ引きで当選
得票同数の末、くじ引きで当選者が決まった茨城県の神栖市長選で、県選挙管理委員会から当選を無効とする裁決を受けた現市長の木内敏之氏(65)が27日、裁決の取り消しを求めて「東京高裁に提訴した」と明らかにした。
昨年11月9日に行われた市長選では、木内氏と前市長の石田進氏(67)が1万6724票で並び、くじ引きで木内氏が当選を果たした。石田氏陣営が市選管に異議を申し立て、同26日に票の再点検が行われたが、結果は同じだった。市選管は「開票は公正かつ適正に執行され、くじの方法についても公職選挙法の趣旨に反していない」と、石田氏陣営の異議申し立てを棄却した。
石田氏陣営は昨年12月、木内氏の有効票の中に(木内氏の親族が営む)「まんじゅうや」「だんごさん」という記載の票があるとし、県選管に木内氏の当選無効を求める審査を申し立てた。申し立てを受理した県選管は今年3月21日、票の再々点検を実施。4月28日、木内氏の有効票だった「まんじゅうや」「だんごさん」の2票と、くじ引きで敗れた石田氏の1票を無効票とし、石田氏の得票数が上回っていると判断した。
県選管の裁決を受け、木内氏は「神栖で私を『まんじゅうや』と呼ばない者はない」などと異議を唱えていた。28日に記者会見を開く。
県選管は27日、「法律の規定や判例に照らして審議を進めた結果、当選を無効とした。訴状の内容を確認し、県選管の考えを十分に説明したい」とコメントした。
