NPT「最終文書」採択できず 3回連続決裂で形骸化恐れ
アメリカ・ニューヨークで開かれていたNPT=核拡散防止条約の再検討会議は22日、核軍縮の方向性を示す最終文書を採択できませんでした。3回連続の決裂で、NPT体制が形骸化する恐れがあります。
ニューヨークの国連本部で開かれていたNPT=核拡散防止条約の再検討会議は、最終日の22日午後、議長を務めるベトナムの国連大使が「最善を尽くしたが、合意に達する見込みがない」と述べ、最終文書は採択されませんでした。
NPT再検討会議・ビエット議長
「各国は核兵器のない世界という目標を共有している。しかし、どの道を進むべきか合意できなければ、私たちは決して目標にたどり着くことはできない」
議長は22日までに、4度の改訂を経て内容を大幅に絞り込んだ最終文書の草案を各国に配布していました。
ただ、イランの核開発問題をめぐり「イランはいかなる核兵器も追求、開発、取得してはならない」という部分は、保留を示す括弧でくくられていて、議場でもアメリカとイランが非難の応酬を繰り広げるなど、溝は埋まらなかったものとみられます。
最終文書は全会一致での採択が必要で、合意には至りませんでした。
過去2回の再検討会議でも最終文書を採択できず、今回、3回連続の決裂となり、NPT体制が形骸化する恐れがあります。