地震発生後、在宅避難で「最優先で確保したいもの」は。被災した家の“復旧リミット”も解説
いつ起こるかわからない大地震。「普段から被災のシュミレーションをしておくことが大切」と語るのは、国際災害レスキューナースの辻直美さん。今回、辻さんに、災害発生時、在宅避難を決めたら「まず確保しておきたいもの」について、詳しく教えてもらいました。
※ この記事は『最強版プチプラ防災』に掲載された内容を抜粋・再編集しています

在宅避難したら、まず「水」の確保から
自身も被災経験があり、『最強版プチプラ防災』(扶桑社刊)などの著作がある防災の専門家の辻さんによると、「在宅避難を決めたら、なるべく早く水の確保をしておくことが大切。マンションの場合、停電すると水をくみ上げるポンプが稼働しなくなり断水することがある」そう。
「停電してもしばらくは水が出ることが多いので、ヤカンやペットボトル、バケツなどにできる限りの水をためましょう。ヤカンやペットボトルにためた水は飲料用に、バケツにためた水は生活用水にします」(辻直美さん、以下同)
水の確保ができたらひと安心。数日たち、余震が収まってきたら復旧をスタート。このとき、気をつけたいのがあせらないこと。
「あせらなくてもいいのですが、長く放置すると片付ける気力がなくなることも」
キッチン周りなどは時間がたつと、状況が悪化してしまうそう。
「大阪府北部地震で被災した隣家は1か月半も放置したため悪臭が漂い、虫が大量発生しました。発災から3日程度で復旧を始めるのが頃合いでしょう」
在宅避難時に水を運ぶ方法

また、忘れてはいけないのは、水の運搬の大変さ。辻さんによると、家にあるものを使って大量の水を運ぶことができるそう。手順を教えてもらいました。
●大量の水を運ぶ「4つの手順」
1)水の重量で底が抜けないよう、段ボールの底を写真のようにガムテープでしっかり止める。
2)45リットルのゴミ袋を2枚重ねて段ボールの中に入れる。2枚重ねたゴミ袋の口の方を折り返し、段ボールをおおう。
3)8分目くらいまで水をそそぎ、こぼれないよう1枚目のゴミ袋をひとつ結びにし、2枚目のゴミ袋も同様に結ぶ。
4)段ボールの上のフタをガムテープで止める。水を入れた段ボールは重いので、持ち上げる際は腰を痛めないよう注意。
「普段から避難のシュミレーションをして、災害時に備えておきましょう」
