「コーヒーを1日3杯以上飲む」習慣が防ぐ「ガンの名前」
2000件以上の前立腺肥大の手術を手掛けてきた神楽岡泌尿器科院長の渋谷秋彦と、順天堂医院の井手久満特任教授が提唱する「生涯現役の前立腺」を保つための習慣とは。
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前立腺を守るために
両名医の知見から導き出された「生涯現役」のための習慣を見ていこう。
まずは、「座りっぱなし」を徹底的に排除することだ。
「座ることで前立腺付近が圧迫され、血流が滞ります。1時間に一度は立ち上がり、室内を少し歩くだけでも前立腺の血の巡りは劇的に改善します」(渋谷氏)
加えて、1日30分のウォーキングや、朝晩10回のスクワットを取り入れたい。こうした運動は下半身の血流を良くし、前立腺にとって重要な男性ホルモンのバランスを整える効果が期待できる。
そして、尿漏れ対策に劇的な効果を発揮するのが、「骨盤底筋体操」だ。
「椅子に深く腰掛け、肛門と尿道をギュッと締めてから緩める。この動作を25回繰り返します。朝晩1日2セット継続すれば、早ければ3ヵ月ほどで効果を実感できるはずです」(渋谷氏)
習慣を少し見直すだけで手術を回避できる
食事について、井手氏が注目するのはコーヒーである。日本人を対象とした疫学研究によれば、1日3杯以上飲む人は、前立腺がんに罹るリスクが40%も低いという。
「カフェインレスでも同じ効果があります。コーヒーに含まれる『クロロゲン酸』などの抗酸化成分が、前立腺がんのリスクを大幅に下げることが示唆されています」(井手氏)
日本古来の「大豆製品」も欠かせない。納豆や豆腐に含まれるイソフラボンは、前立腺を肥大させる一因であるジヒドロテストステロンの働きを抑える役割を持つ。
また、抗炎症作用のある成分を多く含む青魚を週に3回は摂取することで、前立腺を健康に保つことができる。
「手術をやらないで済むならそれに越したことはない」と渋谷氏は言う。2000例以上の手術を手掛けてきた同氏の目から見ても、日頃の予防さえ適切であれば、手術を回避できたはずの患者は3割にものぼるという。
今日から始める些細な習慣の積み重ねこそが、あなたの「男の尊厳」を一生守り抜く唯一の道なのだ。
「週刊現代」2026年4月27日号より
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