放課後の子どもの居場所を考える 学童保育の現状【徳島】
保育園が早朝から夕方まで預けられるのに対して、小学校の終業は午後2時や午後3時に。
学童保育に預けられなければ、働くことは難しくなります。
働く保護者にとって『小1の壁』とも言われます。
共働き世帯も増える時代、放課後の子どもたちの居場所を考えます。
(徳島市在住の女性)
「落ちたって聞いたときはショックと、どうしようがあって」
「まず、それをどこに相談したらいいのか分からなくて、すごく困ったというのが一番でした」
子どもはこの春から新小学1年生、しかし、申し込んだ学童保育には入ることが叶いませんでした。
(徳島市在住の女性)
「民間の学童に入れなかったって分かってから調べたら、すでに埋まっているところがほとんどで」
「週2、3で預ける方法もあるんですけど、やっぱり金額が高かったりとかあるので、なかなか難しいなあという」
「学童のために働いているという感じ、やっぱり4月とかは1年生は昼まで、11時過ぎとかで終わるので」
「ほとんど働けない状態だし、やっと働けると思っていたのに調整しないといけない現実、そして、それが全部女性にかかってくる」
パートタイムでの労働を増やそうとしましたが、4月はほとんど働くことはできていません。
(徳島市在住の女性)
「地域によっては、1年生から6年生まで預けられる場所があるのに、今住んでいる地域は1年生でも入れないというのがあって」
「学童だけの問題ではないなって、社会全体で男女差格差ってすごくあるし」
「そういうことを含めて、社会全体の問題だなと感じました」
徳島市では2026年、公設の学童保育に落ちた、いわゆる待機児童数は2026年2月末時点では71人です。
学童保育は、地区によっては学年での受け入れが制限があり、利用料金にも差があります。
どうすれば全員が入れるのか、そのヒントを求め徳島市佐古地区の学童にやってきました。
(大江記者)
「ここ佐古の学童教室では、希望する人は全員が入れるような工夫を行ってきたそうです」
佐古地域の学童保育では、1年生から6年生の児童・約190人が放課後の午後3時から7時ごろまでを過ごします。
学童にいる時間は、外遊びや学習を19人いる指導員たちが見守ります。
(児童)
「カードゲームとかボードゲームとか外で遊んだりしてます」
「楽しいです!」
(保護者)
「きょう学童どうった?」
(児童)
「楽しかった」
(保護者)
「心配が強かったので、学童に預けていたら安全かな」
(保護者)
「共働きで外に出ているので、どうしても家に1人でいるのが不安なので、安心できる場所ということで利用させてもらっている」
施設に職員は配置されているものの、運営そのものは、今も昔もボランティアです。
運営委員長の栗本新也さんは児童の需要に合わせて、学校近くに4施設目の場所を賃貸で借りました。
また、メールで情報共有をし、保護者会は年に1回など、職員や保護者の身近な負担を減らす工夫を重ねてきました。
(佐古学童保育クラブ・栗本新也 運営委員長)
「場所を借りるのに地域の人の力をすごく借りたので、地域の人とのコミュニケーション一番強いかな」
「離職率がすごく低い、学童の雰囲気がよくて働きやすいのもあるけど、職務規定とか給与規定、そんなのもきっちり作っているので」
(佐古学童保育クラブ・栗本新也 運営委員長)
「高学年は入れない、給与体系も違うとか各学童まちまち。それは学童が悪いのではなくて、仕組みが悪いと思っている」
「どこかが統一して運営してもらえたりしてくれたら、うまくいくのでは」
学童保育に詳しい、徳島文理大学の岡山千賀子教授です。
持続可能な学童の例があるといいます。
(徳島文理大学・岡山千賀子 教授)
「岡山市の方では保護者の方から声が上がって、なんとか待機児童を減らしてほしいとか、中身の充実をしてほしいという声が上がって」
「公益財団法人の岡山市ふれあい公社さんというところが、市内の学童をまとめている。行政の方の十分な連携を取れたのが1つの成功になった」
(徳島文理大学・岡山千賀子 教授)
「学校の協力も当然必要になってくるけど、地域の人もどれだけ関わってくれるか」
(小玉アナウンサー)
「ここからは、取材を担当した大江記者です」
「VTRでもありました学童保育、どこに課題はあるのでしょうか?」
(大江記者)
「やはり大きいのは、場所と人の不足です、なかなか、すぐに場所が用意できない」
「佐古の例は解消するために賃貸ですとか、今後は、小学校の空き教室を活用するよう検討しています」
「また、これまで学童保育を歴史的にみると、保護者から立ち上がったもので、統一的な基準がないというのも課題となっています」
(小玉アナウンサー)
「他に方法はありますか?」
(大江記者)
「放課後子ども教室という方法もあります。地域の人が英語やスポーツなどを教える」
「保育機能はないものですが、鳴門市では地域のコーディネーターが人材を集め活発に活動しています」
(大江記者)
「また、岡山先生によるとですね、認定こども園、保育所と幼稚園の両方の性質を併せ持つものですが」
「ここが学童参入することで場所も人も確保ができ、児童も慣れた場所なので活路が見いだせるのではないかということでした」
(小玉アナウンサー)
「政府は放課後、子どもパッケージとして学童保育の受け入れを増やそうとしています」
「共働きの世帯が増える中、早急な対応が求められていると感じました」
