Image: Miriam Doerr Martin Frommherz / Shutterstock.com

この記事は「ギズモード・タイムマシン」──すこし前の今日って、何があったんだろう?未来から観察してみたら、懐かしさだけでなく、意外な発見だってあるかもしれません。

2019年4月、「このAIはデスメタルを永遠に奏で続ける」を掲載しました。

AI生成をさせることで、終わりが見えない音楽を作り続けるという試み。

このデスメタル配信はリンクを変え、2026年の今もYoutube Liveを継続していました。

作り続けられることで、いつまでも「聞き終わった」ことにならない、初めて公開されてから約7年経っていることを考えるとそんな興味深さを感じる記事でした。

今日の記事:このAIはデスメタルを永遠に奏で続ける

掲載日:2019年4月24日

著者:岡本玄介

(以下、元記事を再編集のうえ掲載します)

メタルヘッズが聞くと、ちゃんとしたデスメタルだと感じます。

意外や意外? 実は人工知能とヘヴィメタルというのは相性がよく、いつぞやはAIに現存する10万のバンド名を学習させ、メタルのバンド名を生成させるという試みが行なわれたことがありました。

そして新たに、バークリー音楽大学で級友だったCJ・カールさんとザック・ズコウスキーさんが、ディープラーニングのソフトを使い、リカレント・ニューラルネットワークにデスメタルを学習させ、24時間ずっとデスメタルを生成する架空のバンド「Dadabots」を生み出した、とMotherboardが伝えています。

このDadabotsは、今もなおYouTube Liveで飽きることなく永遠にテクニカル・デスメタルを再生し続けているのです。どんなものか、実際に聞いてみてください。

スゴい、かなりちゃんとデスメタルしてる!

この記事を執筆中、ずっとこのチャンネルを聞き続けていましたが、ただ掻き鳴らすだけでなく、ディストーションのかかっていないイントロもあったりしてフツーに聞けちゃいます。

やっぱりデスメタルはAI向き

人間だったら24時間もデス声を出し続けることなんて出来ないでしょうし、高速ドラムもギターの光速ストロークも、超絶技巧で奏で続けることなんて不可能でしょうね。そもそも人間が歌ったって、何言ってんのかわかんないのがデスメタルだったりするんで、AIにソレっぽく歌わせても成立してしまうワケです。

不完全な楽曲再現が逆によかった

コーネル大学が取り挙げている研究報告では、このプロジェクトはいかに機械学習が新ジャンルの音楽のソフトを走らせることができるか?というコンセプトを立証させるための実験から始まった、と書かれています。デスメタルだけでなく、複雑で変則的なリズムや不協和音を用いるマスロック、さらにはそのほかのマイナーなジャンルとの間の微妙なスタイルの違いを捉えることができるのか?を証明することを目的に開始したのだそうです。

偶然の産物?

実はビートルズやメシュガーのような、実験的なメタルのアルバムを10枚もリリースしているDadabots。最初は楽曲を、数秒ずつ短く区切って学習させることから始め、その後リアリスティックな再現を目指したのですが……不完全な曲が生成されたのが、逆に今回のヘヴィメタルの再現のきっかけになったのだとか。

開発した二人によりますと、これはサウスカロライナ州のどこかにある、Linuxサーバー上で稼働しているんですって。「ヘヴィメタルは死と向き合う助けになる」という研究結果も出ていることですし、心が平安を求めるときこそ、メタルを聞きましょう。それはおそらく、AIが自動的に生成したものでも多少の効果があるんじゃないかと思います。保証はできませんが。

本日のテックな答え合わせ

予言的中度:★★★★

ロストテクノロジー度:★★★★

再評価度:★★★★

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