「自分を責めないで…」入学式に始業式…学校に行けない子どもたちへの支援策は?さまざまな居場所づくり
入学式や始業式など新たなスタートとなる春…学校が楽しかった!というお子さんもいれば、これから毎日、学校に行くのが憂欝…きょうは行けなかった…そういうお子さんもいるのではないでしょうか。
学校にいけない子どもたちへの支援を取材しました。
山口県内のとある中学校の一室…部屋には、ソファや個室があり、たくさんの本も並べられています。
ステップアップルームと呼ばれる部屋です。
「学校の方に行きづらい状態になっているあるいは教室の方に実際に行くことが困難な状態になっているそういったお子さんのためにできた部屋」
教室への復帰や、不登校の未然防止を目的としたこのステップアップルーム…
ステップアップルームは2023年から始まった取り組みで現在は中学校で36校、小学校で7校にまで広がっています。
こちらの学校では利用する生徒は、オンライン授業を受けたり、ソファでリラックスをしたり、時には教室で授業を受けたり…何をするかは登校して、自分自身で決めます。
この自分で決める、ということが自己肯定感を高めていくといいます。
(ステップアップルーム サポート教員 寶川昌弘教諭)
「間違ってもいいんだよ、自分自身が決めたことが自分で一生懸命取り組んでいったらそれがたとえ間違ってもそれは間違いではないということを主に伝えている」
サポート教員の寶川先生はステップアップルームに通う生徒の表情に、変化を感じているといいます。
(寶川教諭)
「こうこうこう理由でこうしたいんです、とはっきりで自分たちで言えるようになってきたというのが大きな進歩かなと」「自分たちが目標をもって進んでいけるというような状況が卒業生には増えてきたと思う」
ステップアップルームを担当する先生たちは口々に、「自分を責めないでほしい」と話します。
(中川教諭)
「もしきょう学校に行けなくて自分を責めている人がいたら、どうか自分を責めないでほしいなと思います」
(寶川先生)
「たくさんの不安や課題はあると思うんですが学校というのはそれを一つずつ解決していくところなので」「自分で抱え込まないで一緒になって、考えていけたら」
また、子供たちの居場所づくりは民間でも行われています。
周南市のフリースクール「まなポート」。
不登校支援などを行うNPO法人まなびデザインラボが開いているフリースクールで対象は小学5年生から中学3年生。
毎週火曜日に釣りや海水浴などの自然体験や音楽活動など子どもたちがやりたいといった活動を実践しています。
(まなポート 小松範之さん)
「フリースクールって全国に550カ所ぐらいあるとされているんですけどそこに明確な定義というのがなくてそれぞれがフリースクールという風に名乗ってというかそれで活動しているんですけど大きく言うと居場所ですよね必ずしも学校に行けない子どものためとも言わなかったりしますけどね」
家で一人で過ごすのとは違い第三者が認めてくれることで自己肯定感が高まり自分がやりたいことを行動に移せるようになるといいます。
まなポートを運営するNPO法人まなびデザインラボの理事=小松範之さんは学校に行けないことで「自分はダメな人間だ」と子ども自身が思わないようにしてほしいと話していました。
(小松さん)
「学校に行けなくなるっていうのはもうこの社会では特別なことじゃないんでまず自分を責める必要はないよっていうのは伝えてあげたいですよねあとはまあ一人じゃないんで相談できる人はいっぱいいるからまずは自分の気持ちをねお父さんやお母さんに話してみてっていうことでそういうことですよね」
まなびデザインラボでは子供の不登校に悩む保護者のための茶話会や平日の昼間に開催している無料の学習塾「ひるまの寺子屋」なども開催しています。
このほか、下関では今月、不登校の生徒を対象にした「学びの多様化学校」が開校。
学びの形も変化する中で、学校に行けない子どもたちの居場所は、様々な場所に用意されています。
