来日して働くベトナム人の青年。「ぜんざい」を食べて思い出した故郷の味は?


▶▶この作品を最初から読む

小さな街で暮らす人々の日常を描いた連作短編集『特別じゃない日』が、「優しい気持ちになれる」「日常にある幸せを感じる」とSNSで話題になっています。コンビニでアルバイトをする青年や女子高生、仲のいい老夫婦、アパートの大家さん、同棲中のカップル…登場するのはどこにでもいそうな普通の人たち。特別なことは何も起きないけれど、ふとした瞬間に生まれる小さなつながりは、読む人の心をじんわりと温めてくれます。

「なんでもない日」の中に散りばめられた幸せとは――。優しく切なく描かれる日常をのぞいてみると、疲れた心がほっこり癒やされます。

※本記事は稲空穂著の書籍『特別じゃない日 おばあちゃんのレシピ』から一部抜粋・編集しました。

袋はどうされますか?


あ...!


もう!


こげくさくないすか


これで次は大丈夫!


バイトお疲れさま!


ぜんざいだよ


ベトナムにも同じようなデザートがあります


なぁ、この甘いにおい何...


チェーだよ、試作品!


まだたくさんあるから大丈夫だぜ


うん!うまくできてんじゃん!


だから欲しくなかったんだよおおおお!


著=稲空穂/『特別じゃない日 おばあちゃんのレシピ』