その後、ドル円は144円ちょうど付近で推移している。この日発表の米雇用統計が予想を上回る内容だったことで、為替市場は一旦ドル高の反応が見られた。ドル円も買い戻しが膨らんだが、その動きは続かず、逆にドル売りが強まり、ドル円は一時143円台に下落する場面も見られていた。

 この米雇用統計に対するドルの反応にアナリストからは、投資家のネガティブバイアスが浮き彫りになっているとの指摘が出ている。この日の堅調な米非農業部門雇用者数データにもかかわらず、ドルが上昇しなかったことは、ネガティブバイアスから転換する投資家の意欲が欠如していることを示していると指摘している。「ドルの悲観的なストーリーの大部分は、ハードデータではなくセンチメントが主導している」という。

 しかし、パウエルFRB議長が来週のFOMCで追加利下げへの期待を後退させれば、状況は変わる可能性があるとも述べている。その場合、ドルは最近の下落回復のためのより持続可能な基盤を得られる可能性があるという。

USD/JPY 144.04 EUR/JPY 163.74
GBP/JPY 191.95 AUD/JPY 93.13

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美