「ローカル路線バス乗り継ぎの旅W 第2弾」(テレビ東京「土曜スペシャル」公式サイトより)

写真拡大

 テレビ東京の名物番組“バス旅”を巡って業界とファンがザワついている。昨年7月に「ローカル路線バス乗り継ぎの旅W」として生まれ変わったが、12月16日に第2弾が放送されて以来、半年が過ぎようとしているのに、未だ新作の発表がないのだ。

 ***

【写真をみる】「そんなに泣くほどツライんだ…」 打ち切り疑惑の原因は“過酷すぎる内容”か

 テレ東の“バス旅”といえば、路線バスのみを使って制限時間内に目的地に到着することを目的とし、観光などほとんど出てこない異色の旅番組として人気を博した。

 太川陽介と蛭子能収の名コンビで2007年にスタート。翌年からは年2回、12年からは年3回のペースで放送され、映画化までされた大ヒットシリーズだ。もっとも、あまりの過酷さから蛭子が音を上げ、17年1月2日の放送で2人は卒業。

ローカル路線バス乗り継ぎの旅W 第2弾」(テレビ東京「土曜スペシャル」公式サイトより)

 同年3月からは田中要次と羽田圭介のコンビで「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」として引き継がれた。ところが、太川&蛭子コンビほどの評判を得られず、22年8月の放送を最後に終了した。

 これを引き継いだのが「ローカル路線バス乗り継ぎの旅W」だ。民放ディレクターは言う。

「『Z』終了からおよそ1年を経て昨年7月にスタートした『W』は、趣をガラッと変えました。それまで男2人にゲストのマドンナを加えた3人旅だった番組を女性3人旅に変えたのです」

 第1弾はフリーアナの赤江珠緒(49)、タレントの三船美佳(41)、ももいろクローバーZの高城れに(30)の3人だった。

「『Z』は年4回放送されることもあり、テレ東がこのシリーズを推していたのがわかります。その流れで『W』も年4回ペースで放送されると思っていたのですが、昨年12月の第2弾を最後に今年はまだ放送されていません。『もう終わってしまうのか?』と心配する声が上がり始めています」

 懸念材料がなかったわけではない。デイリー新潮は昨年8月28日配信の「テレ東『バス旅Z』から『バス旅W』へ 番組史上初の“女性3人編成”に上がる不安の声」で、番組が女子会旅となってしまったユルさを心配していた。

過酷すぎた?第2弾

「『W』がスタートした当初、“女子会旅”の楽しい雰囲気を評価する声も一部ではありました。しかし、“バス旅”ファンには不満もあった。乗り継ぎ戦略や情報の選択、徒歩の過酷さや必死さを楽しんでいた層には、女子会旅では物足りなかったようです」

 テレ東スタッフにもその懸念があったのかもしれない。昨年12月16日に放送された第2弾は、とてつもなく過酷だったのだ。山形県の湯野浜温泉から青森県・津軽半島の最北端・龍飛崎まで3泊4日で行くルートだった。

 メンバーは赤江アナと三船、ももクロ・高木の代わりに俳優・竹内涼真 の妹でタレントのたけうちほのか(27)が参加した。

 初日のうちになんとか秋田県に入ろうとしたものの、乗り継ぎに失敗。16キロを歩いて山形最北の遊佐町までたどり着くも宿が見つからず、地元民の紹介でカップル向けのホテルに宿泊。

 2日目は14キロを歩いて秋田県に入り、青森県入りを目指したものの秋田中央部の五城目町でストップ。泊まれる宿を探したがどこにも断られ、番組史上初めて居酒屋に泊めてもらうことに。

 3日目、メンバーから「イテテテテテ」と脚の痛みに悲鳴が上がり始める。前半の乗り継ぎはそこそこ上手くいっていたのだが、「道の駅」での買い物に30分をかけてしまった結果、最終バスに乗り遅れて9キロを歩くハメに。秋田県大館市までたどり着いたが、この日も青森県に入ることはできなかった。

 最終日、峠を歩いて青森県入り。そこからバスに乗り弘前市を経て青森市に入るも、津軽半島行きがなかなか来ない。結局、JR津軽線・蟹田駅までたどり着いたが、バスは終了しており、ここでギブアップ……。バス21本を乗り継ぎつつ、約68キロを歩く旅となった。エンディングでの3人の会話が過酷さを象徴していた。

たけうち:想像していた6億倍くらい大変でした。正直、また同じメンバーでって言われたら、さすがに行きます。

三船:え? マジで!? 来てくれるの?

たけうち:絶対、行きます!

赤江:いや、ちょっと私は考えたいな。

バス旅はなくさない

 テレ東+で公開されたロケ後のインタビューで、赤江は足の爪が死んでいたことも明かしている。過酷すぎて新作ができないのだろうか。

「もしかすると、それも理由の一つかもしれません。ただ、3泊4日ロケといっても、場所によっては前日にスタート地に入り、ゴールの翌日に帰京、実質的に5泊6日のロケということもある。3人のスケジュールを合わせるだけでも大変でしょう。さらに、“2024年問題”で路線バスの減便や廃止が増えており、旅のルート探しが困難になっていることも原因の一つだと思います」

 もう“バス旅”は見られないのだろうか。

「企画はなくさないと思いますし、制作サイドも決して終わらせたいとは思っていないでしょう。そもそも『W』はまだ第2弾が放送されただけで、1勝1敗の五分です。あと数回は放送すると思います」

「W」も「Z」と同じような運命をたどるのだろうか。

「太川&蛭子コンビと比較されるのは避けられませんし、超えることも不可能でしょう。かといって、いくら太川&蛭子コンビが人気でも復活は現実的にあり得ません。まだ2回しか放送されていない『W』ですから、打ち切るには早すぎます」

デイリー新潮編集部