以前も指摘しましたが、日本の設備投資は23年度、24年度と2年連続で100兆円を超える見通しです。100兆円超えはバブル期以来、2年連続は史上始めてのことです。これが現実のものとなれば、24年は久方ぶりの好況到来、株高となることが予想されます。早ければ24年の年央には、バブルの最高値3万8915円に接近、奪回する可能性が出てきています。

 以上のことから、デフレで業績が低迷していた企業が立ち上がってきて、引き続き株価の底上げが続き、少なくともPBR(株価純資産倍率)1倍台から2倍を目指すような相場がやってくるのではないかと見ています。

 しかし、一方今後の株価や景気の先行きについて、強い懸念を持つ人が多い状態が続いています。ただ、私はこれは株価にとってはプラスだと見ています。悲観論が多ければ多いほど株価は上がるからです。むしろ、世の中の多くの人が楽観論を言うようになったら気をつけなければいけません。

 私は、今年の日経平均の高値は3万5000円プラスマイナス1000円と見ています。リスク要因としては、米国の金融引き締めで株価の頭が抑えられていること、そして日本経済の指針がはっきりしないことです。

 安倍政権時には「アベノミクス」というはっきりした「旗」が掲げられましたが、岸田政権では、まだ見えていません。株価が上に抜けてくるためには、この「旗印」を鮮明にすることが必要になります。

 また10月は要注意の月です。過去の大きなショックは10月に起きていることが多いのです。また、相場の始まりが10月2日ですが相場の格言に「2日新甫は荒れる」というものがあります。何か波乱要因が出て、10月相場は、一時的に荒れるかもしれません。