線路の上を歩いていたリクガメ(画像は『The Mirror 2022年8月2日付「Tortoise saved from tracks by Network Rail staff after he survived being hit by a train」(Image: Network Rail Anglia)』のスクリーンショット)

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今月1日、線路に体重50キロのリクガメが発見され電車が運転を見合わせたというニュースがイギリスより届いた。このリクガメは近くのペットショップのからコンクリートの囲いを破壊して逃げ出した個体と判明し、電車に轢かれ甲羅にヒビが入っていたものの大きなケガはないと報道されている。この件で運転見合わせとなっていた電車は、約1時間で運転を再開したという。『BBC』などが伝えた。

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今月1日午後11時22分、英ノーフォーク州ノリッジ駅からケンブリッジシャー州ケンブリッジ駅間を走行するブルックランド線のハーリングロード駅近くの線路上で大きなケヅメリクガメが歩いているのを電車に乗っていたダイアン・エイカーズさん(Diane Akers)が発見した。

「カメは線路の幅いっぱいを埋めるくらい大きかったですよ」と話すダイアンさんがノリッジ駅に着いてから職員に「線路にカメがいる」と伝えると、信じがたい報告に職員らは疑いの目でダイアンさんの話を聞いていたという。ダイアンさんは線路の上にいるカメの写真を撮って自身のTwitterアカウントに投稿しており、偶然このツイートを見かけた警察官がやって来て現場を確認することになった。するとそこには体重50キロ、体長76センチにもなる巨大なリクガメが線路の上を歩いており、この影響で12時40分に電車は一時運転を見合わせることになった。

当時、他の電車に乗っていたという『BBC』記者のニック・リグビーさん(Nic Rigby)は「『巨大なケヅメリクガメが線路上にいるため、ダイヤが乱れています。信じ難い話ですが事実です』とアナウンスが流れていました」と振り返っており、鉄道職員らも滅多にない珍しい事態に驚いていたそうだ。

ブルックランド線を運行する鉄道会社「Greater Anglia」の広報担当者は「本日午後、ノリッジ―ケンブリッジ間を利用したお客様にはご迷惑をお掛けし大変申し訳ありませんでした。これはハーリングロード駅付近の線路で非常に大きなリクガメが負傷したことが原因です」とコメントを発表した。

今回の騒動を引き起こしたリクガメは同州イースト・ハーリングにある水生動物ペットショップ「Swallow Aquatics」で飼育されていた“クライド(Clyde)”で、先月31日から行方不明になっていたという。同店のマネージャーであるディロン・プレストさん(Dillon Prest)によると、クライドは発情期で雌のカメを探すためにコンクリートの壁を破壊して逃げ出したという。「恐らくクライドはただ雌の仲間が欲しくて、ノリッジ駅がふさわしい場所だと思って向かっていたのでしょう。クライドは信じられないほどタフで、電車に轢かれたあとも驚くほど平然と過ごしていましたよ」とディロンさんはクライドについて明かした。

保護されたクライドはすぐに動物病院に連れていかれたが、幸いなことに丈夫な甲羅のおかげか大きなケガもなかった。甲羅には4〜5インチ(約10〜12センチ)ほどヒビが入っていたが内臓に問題はなく、甲羅はやがて成長して元通りになるという。現在クライドは抗生物質を投与され獣医のもとで安静にしており、運転を見合わせていた電車も同日午後1時25分から運転を再開したと報じられている。

なお過去には離陸直前の飛行機の目の前にカメが現れ、機長の判断でカメの横断を待ったという微笑ましいニュースも話題を呼んでいた。

画像は『The Mirror 2022年8月2日付「Tortoise saved from tracks by Network Rail staff after he survived being hit by a train」(Image: Network Rail Anglia)』『Diane Akers 2022年8月1日付Twitter「@greateranglia」』『Metro 2022年8月3日付「Tortoise hit by train was ‘horny and looking for love’」(Picture: East Anglia News Service)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)