Wi-Fiが遅い! 不安定!  そんなとき役立つWi-Fiを可視化するWindows 10ツール「WiFi Analyzer」

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コロナ禍の影響で増える在宅勤務では、テレビ会議などのテレワーク環境が必要となる。
そうしたテレワークでも不可欠なのがWi-Fi環境だ。さらに自宅だけでなく、オフィス、カフェなどでも、Wi-Fiでインターネットを利用するのは当たり前になっている。

ただしWi-Fiの電波は目に見えない。
それだけに、「遅い」「不安定」といった問題があっても原因が分かりづらい。

今回は、そういうときに活用したいWi-Fi環境の可視化ツール「WiFi Analyzer」を紹介しよう。


●「WiFi Analyzer」の使い方
Wi-Fiに接続してインターネットを利用しているとき、なぜか特定の時間帯に通信スピードが落ちたり、不安定になったりした経験はないだろうか。あるいは、単純に自宅やオフィスで使っているWi-Fiが遅い、といった不満を感じることはないだろうか。

原因としては、電波の干渉、アクセスポイントまでの距離が遠くて電波強度が足りない、こういった原因も考えられるが、電波は目に見えないだけに、それを確認することは困難だ。

そうしたとき試したいのが、今回紹介する「WiFi Analyzer」だ。

「WiFi Analyzer」は、Wi-Fiの電波状態を可視化して、グラフ表示してくれるWindows 10用のツールである。
ストアアプリなので、Microsoft Storeで入手できる。

表示する情報は、画面上部のメニューで切り替えられる。
[接続済み]は、現在接続しているWi-Fiネットワークの情報だ。
いちばん上には電波強度が表示される。また、問題があるときは、4つのアイコンがオレンジ色に点灯して通知してくれる。


[接続済み]では現在のネットワークの情報が表示される。


問題がある場合は、4つのアイコンがオレンジ色になって知らせてくれる。左から「接続不良」「より高速なチャネルがある」「インターネットアクセスがない」「セキュリティの問題がある」となっている。

「解析」では、「チャネル」の混雑具合をグラフ表示できる。「チャネル」とはデータの送受信に必要な周波数の幅のことで、データを送受信するためには、ルータとそこに接続するパソコンやスマートフォンなどの端末が同じチャネルを利用する必要がある。

ただし、利用可能なチャネルの数は限られているので、同じチャネルを利用する機器が増えると、電波が混雑してネットワーク接続が不安定になる。その場合は、使用するチャネルを変更することで状況を改善できる。
なお、チャネルの変更はルータで設定する必要がある。

右下のボタンを使えば、「5GHz」と「2.4GHz」を切り替えたり、電波の強度変化を時系列で表示したりすることも可能となっている。


[解析]ではチャネルの混雑具合を表示できる。


各ネットワークの電波強度の変化を時系列でグラフ表示することもできる。

[ネットワーク]は、周辺にある利用可能なネットワークの一覧だ。
電波の強さ、Wi-Fiの暗号化の種類などがリスト形式で表示される。
マンションや住宅が密集した地域の場合、自宅だけでなく、隣近所のネットワークの情報がズラリと表示されることになる。

メニューの[学ぶ]は、
「WiFi Analyzer」の使い方、[アップグレード]は機能の多い有料版へのアップグレードとなっている。

また、右下の[・・・]をクリックしてメニューの[設定]を選択すると、色やグラフの表示方法などをカスタマイズすることも可能となっている。


[ネットワーク]では、利用可能なWi-Fiネットワークの一覧が表示される。


右下の[・・・]をクリックしてメニューの[設定]を選択すると、設定画面が表示される。色やグラフの表示方法をカスタマイズできる。

「WiFi Analyzer」を導入したからといって、Wi-Fi環境の問題が解決するわけではない。
しかし、目に見えないWi-Fiの情報を可視化できるので、自分で問題の原因を突き止めて、解決する手助けにはなる。

なお、Wi-Fiの電波状況を可視化するツールは、iOSやAndroid用アプリにもある。
スマートフォン用アプリの場合、場所を変えながら電波の状態を調べられるので、Wi-Fiの電波状況を本格的に改善するなら、「WiFi Analyzer」とこうしたスマートフォン用アプリを組み合わせて利用するのもよいだろう。

WiFi Analyzer
井上健語(フリーランスライター)