三重県津市の国道で、乗用車が時速140キロを超える猛スピードでタクシーと衝突し4人が死亡した事故で、控訴審の初公判が1日に名古屋高等裁判所で開かれました。

津市白山町の元会社役員、末廣雅洋被告は2018年12月、津市の国道23号で時速146キロで乗用車を運転し、タクシーと衝突しました。

運転手と乗客あわせて4人を死亡させたとして、危険運転致死傷の罪に問われていました。

一審の判決で、津地方裁判所の柴田誠裁判長は「被告が危険性を具体的に思い描いていたとは言えない」として、危険運転致死傷罪の成立を認めず過失運転致死傷罪を適用し、懲役7年の実刑判決を言い渡していました。

しかし、検察側と弁護側はこれを不服として共に控訴していました。

1日の控訴審の初公判で検察側は、危険運転致死傷罪を認めなかった一審の判決に対し「実態からかけ離れた常識に欠ける不適切な法律判断」と主張しました。

一方弁護側は、一審での量刑は重すぎて不当であると訴え、即日結審しました。

裁判終了後、事故で亡くなった大西朗さんの母親は「危険運転致死傷罪で15年以上の求刑を勝ち取りたい」と話し、婚約者は「いくら謝られても一生許すつもりはない。私たちの人生を返して欲しい」と語りました。

判決は、来年2月12日に言い渡されます。