「ももいろクローバーZのSUZUKIハッピー・クローバー!」略して“ハピクロ”。ももいろクローバーZが贈る、“教養エンターテインメント・プログラム”です。毎週、様々なジャンルのプロフェッショナルな先生たちが登場して、「○○学」と題した、聴けばつい誰かに話したくなるアカデミーを開講中です。

2016年10月23日(日)の放送では、「心を豊かにする作詞学」のハピクロ・アカデミーを開講します。

先生は、作詞家の森雪之丞さん。

作詞家生活40周年を迎えた森さんが、作詞の方法や、あの名曲の作詞の制作秘話、今までの作品の中で”忘れられない歌詞、フレーズ”などを、クイズを織り交ぜながら教えていただきました。

(ももいろクローバーZがパーソナリティをつとめるTOKYO FM「ももいろクローバーZのSUZUKIハッピー・クローバー!」2016年10月23日放送より)

──”作詞家生活40周年!”

あーりん:雪之丞先生は、どのように作詞をされているんですか?



雪之丞先生:僕らの場合は歌うアーティストが決まっているから、そのアーティストに何を託そうか考えて、自分から出てきたものと、そのアーティストの言葉にちゃんとなるテーマを考えます。

そのためには、どんな物語を考えて、その中で主人公はどういう気持ちで歌うのかひとつずつ考えていって、パズルのピースのように組み立ててはめていく。そうするとそのテーマに向かって、だんだん形ができてくる。そこを楽しみながらできれば、いい詞になっていくと思います。

ももか:行き詰まったりはしないんですか?

雪之丞先生:行き詰まりますよ。書くことが生きることになっちゃってるから。

ももか:かっこいー! 聞いた?(笑)



あーりん:かっこい〜!

雪之丞先生:生きるのに行き詰るのと、書くのに行き詰るの、どっちが楽かと言うと、書くことに行き詰る方が楽しいかなって思うんですよ。

あーりん:ももクロの「『Z』の誓い」という曲を書いていただいたんですけど、これはどのように作詞されたんですか?

雪之丞先生:これは、映画『ドラゴンボールZ 復活の「F」』という主題歌に決まっていたので。内容が、悟空がなかなかベジータと一緒に戦わないもので、ピンチを迎えるっていう話だったので。ちょっといい気になっている悟空に、後輩のももクロのZの戦士たちが先輩の悟空に説教をするっていうテーマで書きました。

頭は遊んでいる音だったので、韻を踏んだり、ギャグがあったりしてるんだけど、サビ以降は、これから自分たちひとりひとりが未来を守る戦士なんだっていう気持ちで書きました。

あーりん:サビがかっこいいんですよね。「チームZ」という言葉が出てくるんですけど、”チームになれたんだな”みたいな感じがして嬉しかったです。

雪之丞先生:悟空は力強く未来を守っているけど、僕らひとりひとりも、自分たちの小さな夢でも大事にしていくことで、未来を守れるんじゃないかという、そういうメッセージが込められています。

清野:この作品に関しては、”う〜ん”と悩んで出たんですか? それとも”パッ”と出来たんですか?

雪之丞先生:”う〜ん”と、”パッ”の間くらいです(笑)。

あーりん:きわどい!(笑)

──”言葉の魔術師!”

清野:先生から「作詞」にまつわるクイズを出題していただきます。

先生、お願いします。

雪之丞先生:それでは問題です!

布袋寅泰に書いた「Poison」で

「どんなにあざとい ○○も 自分に嘘はつけない」

というフレーズがあるのですが、それはある意味職業です、何の職業でしょうか?

清野:佐々木さん、どうですか?

あーりん:先生が職業と言ってるんですよね〜。

雪之丞先生:ちょっと、僕的なギャグが入っているんですけど、これは職業にしてはいけない職業ですね。

あーりん:そうなると、アイドルしか……(笑)。

雪之丞先生:あ〜、いいね! 「どんなにあざとい ”アイドル”も 自分に嘘はつけない」

次使うよ!(笑)。

清野:有安さんはどうですか?

ももか:4文字のが全然出てこない!

雪之丞先生:4文字じゃなかったら?

ももか:「どんなにあざとい ”彼女”も 自分に嘘はつけない」とか……?



雪之丞先生:4文字だったら、”恋人”だね。

「どんなにあざとい 恋人でも 自分に嘘はつけない」

それもいいね!

清野:では、正解を聴きましょうか!

<Poison / 布袋寅泰〜♫>

「どんなにあざとい ペテン師も 自分に嘘はつけない」

清野:正解は”ペテン師”でした!

ももか:ペテン師ってなに?

雪之丞先生:詐欺師っていうことですね。人を騙してお金儲けしたりする人なんだけど、そういう事をやってる人も、自分の恋心には嘘をつけないんですよ。

ももか:私、ボキャブラリーがないんですよ〜。

清野:そういうボキャブラリーを、先生は頭の中にストックしてるんですよね。

雪之丞先生:歌の中で使いやすい言葉は、それなりに溜めてきたかもしれないですね。

ももか:本とか読めばいいんですか?

雪之丞先生:僕は2文字以上を取るしりとりをよくやるの。

例えば、”ん”で終わるしりとりもあるんだけど

「キン肉マン→マンガン→元旦→タンメン→めんたんぴん」全部”ん”で終わっていくしりとりとか。

それから2文字以上を取るしりとり

「ももいろクローバー→ロバのおしり→しりとり」みたいな、2文字以上取るしりとりをすると、けっこう言葉の鍛錬になるんですよ。

あーりん:なるほど〜、後でやろう!



──”歌い手から受ける影響”

清野:先生は幅広いジャンルで作詞をされていますが、森先生自身が、アーティスト、歌い手の方々から影響を受けたり、感動することはあるんですか?

雪之丞先生:氷室も布袋も、ただ僕が提供するだけじゃなくて、彼らにすごいものがあるので……一緒に作品を作ることで、彼らから色々なものをもらえる。

そういう意味で言うと、早川義夫さんという元ジャックスというバンドのボーカリストだったんですけど、すごく影響を受けてて。

ある日、その早川義夫さんから「歌詞を書いてください」と言われたことがあって、嬉しいと同時に、すごいプレッシャーでした。それで、早川さんと書いたのが「天使の遺言」という曲なんですね。

早川さんはピアノで弾き語りをされる方なんだけど、10年前、僕の作詞家生活30周年の時に、その時代のアーティストにカバーしてもらうっていうアルバムを出したんです。その時に、斉藤和義くんが「天使の遺言」を聴いて、「これ、僕歌いたいです!」って言ってくれて、斉藤くんはギターに変えて歌ってくれたの。

ももか:わ〜、すごい!

雪之丞先生:同じ詞なのに、歌い手が世界を変えて作ってくれることで、また自分の歌詞も生かされたというか、違うものになったなと思って。すごく感激したんです。

清野:カバーをされるというのは、作詞家にとって嬉しいものですか?

雪之丞先生:まず、”僕が一番作りたかったものです”と出すんだけど、それを違った解釈で形にしてもらえるというのは、次の季節に新しい服を着てるような、そういう楽しみ、新鮮さがあると思います。

清野:本日は「心を豊かにする作詞学」を学んできましたが、佐々木さん、有安さん、いかがでしたか?

あーりん:いや……すごかったですね、濃厚な時間でした(笑)。

喋ってる時は言葉に対して、”こう伝えよう”とか思いながら、喋れないじゃないですか? 考えながら喋ってるので。

だけど、もうちょっと言葉を大事にして喋ったり、伝えたりしていけたらいいなと思いました。

ももか:今の話を聞いて、いま書いてる曲があるので、もう一回練り直してみたいなと思いました。

雪之丞先生:良かった、いいタイミング。パワー注入かもしれないですね。

ももか:すごいパワーきました!

雪之丞先生:そういう意味では、常に言葉に対するエンジンはかかってるのでパワーが移ったらいいなと思います。

清野:「心を豊かにする作詞学」本日の講師は、作詞家の森雪之丞先生でした!

雪之丞先生:ありがとうございました。

あーりん・ももか:先生、今日は本当にありがとうございました!





〈番組概要〉

番組名:「ももいろクローバーZのSUZUKIハッピー・クローバー!」

放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国37局ネット

放送日時:毎週日曜 16:00〜16:55

パーソナリティ:ももいろクローバーZ、清野茂樹

番組Webサイト: http://www.tfm.co.jp/clover/

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聴取期限 2016年10月30日 AM 4:59 まで

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