学生の窓口編集部

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明治は、帝京大学と共同で「チョコレート摂取による腸内環境改善効果の探索的研究」を行い、結果を発表した。実施期間は2015年6月〜7月、対象としたのは20歳以上50歳未満の排便回数が週平均4回以下の女性で、カカオ製品、納豆、ヨーグルト、乳酸菌飲料など乳酸菌含有食品を週4回以上摂取してない者、摂取期間は2週間、摂取量は両群ともそれぞれ1日当たり約25g摂取。

カカオ分72%の高カカオチョコレート摂取群16名と、対照群としてカカオバター以外のカカオ成分(カカオプロテインなど)を含まないホワイトチョコレート摂取群15名に分けて臨床試験を行った結果、排便回数において高カカオチョコレート摂取群がホワイトチョコレート摂取群を上回り、高カカオチョコレート摂取群では摂取2週間で1週当たり平均2.8回から4.9回と増加した。

排便回数(赤:高カカオチョコレート;n=16、白:ホワイトチョコレート;n=15)

便色については、高カカオチョコレート摂取群の方がホワイトチョコレート摂取群よりも改善傾向がみられ、摂取2週間ではその差がより大きくなる結果となった。

便色スコア(赤:高カカオチョコレート;n=16、白:ホワイトチョコレート;n=15)

便量についても、高カカオチョコレート摂取群がホワイトチョコレート摂取群を上回り、摂取2週間では2倍以上の差がつく結果となった。

便量(赤:高カカオチョコレート;n=16、白:ホワイトチョコレート;n=15)

また高カカオチョコレートの継続摂取によって「腸内フローラ(腸内細菌叢)」が変化することを確認し、両グループとも試験期間中に体重変動はみられなかった。さらに今回、難消化性の「カカオプロテイン」の抽出に成功し、マウス試験では「カカオプロテイン」による便のかさ増し効果がみられたことから、高カカオチョコレートの継続摂取は便通改善に効果があることが確認されただけでなく、その要因は「カカオプロテイン」である可能性が示唆される結果となった。