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全国の中小企業3,000社に採用と教育サービスを提供しているジェイックは7月31日、2014年度4月入社の新入社員を対象に実施した意識調査の結果を発表した。

同調査は新入社員523名(184社)を対象に45項目にわたって行われた意識調査。その結果、全体の28%が入社から3ヵ月以内に「退職を考えたことがある」ことがわかった。

同社は、「退職を考えたことがある」ことと強い関連性がある3つの要素が浮かび上がってきたと分析している。

1つ目の要素は「尊敬する先輩・上司」だ。「尊敬する先輩・上司が3人以上いる」人の84%が「退職を考えたことはない」一方で、「尊敬する先輩・上司が1人もいない」人は70%が「退職を考えたことがある」と回答した。昨年と比べると、「尊敬する先輩・上司がいないと、早期退職を考える」傾向が強まっているという。

2つ目の要素は「上司が自分の成長に関心を持っていると感じるか」だ。同社は、ポイントは「上司が関心を持っているか」ではなく、それを本人が感じているかどうかであると指摘している。

3つ目の要素は「会社で活躍するイメージ」だ。特に、「上司が自分の成長に関心を持っていると感じられない、かつ、今の会社で今後活躍できるイメージが湧かない」場合、退職を考えたことがある割合は83%と高くなってくる。

これより同社は、新人育成を担当する上司に対し、部下育成への関心や成長への期待を「伝える」と同時に、活躍への道筋をしっかりと説明して成長イメージを持たせるという難しい舵取りが求められていると分析している。

一方、「平均退社時間」と「退職を考えたことがあるか」の設問に明確な相関は確認されなかったという。同社は、成長して活躍する成功イメージがあれば、多少のハードワークは退職因子にはならないことも想像されるとしている。