14日に行われたワールドカップ(W杯)欧州予選プレーオフ・ファーストレグで、フランスに0−1と敗れてから一夜。アイルランドのメディアは15日、落胆をあらわにしている。『アイリッシュ・インディペンデント』は「(ニコラ・)アネルカがアイルランドの夢に衝撃」と報じた。FWロビー・キーンが試合前日の記者会見で語った「忘れられない夜」にならなければいけなかった一戦は、「この上なく不運なディフレクション」によって、アイルランドの敗北となってしまったのである。

しかし同時に、アイルランドのメディアは、レイモン・ドメネク監督率いるフランスが何かを奪ったわけではないことも認識している。『ヘラルド』の試合分析はもっとも明晰なものだろう。「フランスは後半を支配した。一方のアイルランドの選手たちは、彼らの影を追うこととなった」。さらに、DFパトリス・エヴラに対する明らかなPKもあった。これも地元メディアは認めている。

しかし、まだ何も失ったわけではない。希望は残されている。『インディペンデント』は、「たとえ信じられないほどに難しいとはいえ、目標は近い。今こそ歴史的な快挙が必要」であり、もしくは「魔法の杖」が必要だと報道。『アイリッシュ・タイムズ』も、「昨夜のパフォーマンスは、アイルランドがまだやれるということを示した」と主張している。『インディペンデント』はまた、「予選を通じての戦い方を考えれば、我々はアウェーでより力を発揮できるチーム」とも強調している。

だがもちろん、批判にも事欠いていない。『インディペンデント』が「昨夜の試合ほど彼の不在を感じたことはない」と称した、MFアンディー・リードを招集しなかった問題が再び取りざたされ、「なぜ(ジョヴァンニ・)トラパットーニ監督はリアム・ローレンスとエイデン・マクギーディーの交代をぎりぎりまで待ったのか。恐れていたのか? ドレッシングルームで問題があったのか?」という点も疑問視されている。

一方、『RTE』テレビのコメンテーターは試合直後、トラパットーニ監督率いるチームを激しく批判した。その筆頭が、以前にも同監督のチョイスを「愚か」と称して指揮官を批判していたイーモン・ダンフィー氏だ。同氏は「実を結ばない戦術と、あまりに固定されすぎているチーム」と語っている。だが、『インディペンデント』は、「より強いチームを相手に、勇気ある不屈のパフォーマンスを見せたことに、『RTE』だけが気がつかなかったようだ」と反論した。

18日にはパリのスタッド・ドゥ・フランスでセカンドレグが行われ、アイルランドはすでに前を見ている。パリが最後の舞台になるのか? R・キーンは「僕らはフランスで勝てる。信じなければいけないだけだ」と主張。ケヴィン・ドイルも「僕らはイタリアで世界王者相手にゴールを決めた。なぜフランス相手にそれができないんだ?」と追随している。

そして、トラパットーニ監督はすでに戦術も考えているようだ。同監督は試合直後に、「パリで彼らはこういう戦い方をすることはできないだろう。彼らは自陣を出なければいけないはずだ」とコメント。「我々はコーナーキックからでもフリーキックからでもゴールを決めればいい。我々はアイルランドだ。決して屈することはない」と続けている。