中国家電量販店の実情と、蘇寧電器・ラオックス連合の意味
6月24日、中国の蘇寧電器は、家電量販店・ラオックスが増発する6667万株について、1株12円で購入することを発表。またラオックスは蘇寧電器および日本観光免税と業務資本提携を結んだ。
秋葉原のみにリソースを集中させるラオックスに、年々増加する中国からの観光客を呼び寄せて、蘇寧電器でアフターサービスを行う。中国からの観光客に対応すべく、ラオックスは日本観光免税のノウハウを身につける一方、蘇寧電器は海外に市場を開拓する…そういった予想図を描き、ラオックスは蘇寧電器の傘下となった。

本社のあるお膝元南京でも国美電器と蘇寧電器が近接する
蘇寧電器(英語表記でSUNING)は、中国2大家電量販店のひとつで、ライバルの国美電器(英語表記でGOME)と拮抗している。いくつかの統計では、最近、蘇寧電器が国美電器を若干上回ったが、国美電器に次ぐ家電量販店というのが、多くの中国人消費者の持つ蘇寧電器への印象だろう。
中国の大都市では、ほぼ例外なく蘇寧電器と国美電器双方が出店している。両者は、省都クラスでも出店合戦を繰り広げ、さらに省の第2第3の都市まで、それぞれが競って進出している。未踏の巨大な地方都市市場(中国語では、三四級城市という)においても、常に両社が進出すれば、そこでは必ず競争が起きるのだ。
大都市の中心地・繁華街では、両店が近距離で出店しているのは当たり前だ。ただ、「蘇寧電器と国美電器が大都市の繁華街で近距離に位置」し「拮抗」というと、新宿などのターミナル駅での家電量販店競争、すなわち両店がポイント還元率を上げ、店頭で様々なキャンペーンをうち、入口で呼び子が元気にアピールするような、そんなイメージを連想するのではないかと思う。
しかし土日祝日平日問わず、2大量販店ともに店内の客はまばらで、店員のほうが多いほどだ。常に周囲を意識し店員になりきる日本人店員とは異なり、中国人店員は暇とばかりに自身のケータイを取り出し遊んだり、店員同士で立ち話。日本ではお馴染みのポイント還元も、中国2大家電量販店では日本人から見ればお得感に欠け魅力に乏しい。結果として数字上拮抗しているが、売り場がヒートアップしているわけではないのだ。
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