国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長が現地時間23日、批判が高まっているハイドレーションブレイクについて「FIFAに追加の収益はない。我々の財政的な問題ではない。純粋にスポーツ上の問題だ」と声明を発表した。

 北中米ワールドカップは酷暑が懸念されていたこともあり、大会前に全試合の前半と後半各22分ごろに3分間の飲水タイム「ハイドレーションブレイク」が採用されている。この時間では戦術的な話し合いも認められている。

 ただ、ハイドレーションブレイク中は試合中にもかかわらず各放送局がCMを挿入できることから、商業的な理由で設けられているとする批判が噴出。チームからも試合の流れが途切れることへの不満の声が相次いでおり、イングランド代表のトーマス・トゥヘル監督は試合が4分割されていることを指摘していた。ハイドレーションブレイクで試合が中断する際には、スタンドから大きなブーイングが鳴り響くことが恒例になりつつある。

 そうしたなか、インファンティーノ会長はハイドレーションブレイクによる収入を「全く何も得ていない」と声明を発表し、スポーツ面を考慮した採用であることを強調した。同氏は「選手は試合終了間際まで攻撃を仕掛けている。そうではないかもしれないけれど、もしかしたら少し休憩を取っているおかげでピッチに戻って実力を発揮できているのかもしれない」と効果を訴えた。

 さらに気温が低い試合でも強制的に採用されていることについて、「我々にとってより重要なことは、全チームが全試合を同じ状況下でプレーできるようにすること。気温が高いという理由だけで監督が試合に影響を与える機会を得る試合があり、気温が低い他の試合では同じ機会を監督が得られないということを受け入れるのは非常に難しい」とインファンティーノ会長。「我々は全員に平等な状況を確保したいと考えているため、全試合でこうした休憩の時間が設けられている」と説明した。