オランダ戦で無得点だった上田はチュニジア戦で待望の一発を決められるか。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 フランス代表のキリアン・エムバペはセネガル戦で2ゴール、ノルウェー代表のアーリング・ハーランドもイラク戦で2得点、そしてアルゼンチン代表のリオネル・メッシはアルジェリア戦でハットトリックと、注目のアタッカーたちは北中米ワールドカップでいずれも大会初戦から期待に違わぬ活躍を見せている。

 決めるべき選手が決めるチームが強い。そんな印象を抱かせるなか、日本が今大会で“最高の景色を見る”には上田綺世の活躍が不可欠だと改めて感じた。

 上田はオランダとの初戦で相手のハードなマークに手を焼き、ほとんど攻撃の起点になれなかった。45分に鎌田大地のロングパスに抜け出して放ったシュートは惜しくも枠外。守備面では背中でフレンキー・デ・ヨングを消すアクションが秀逸だったが、ゴールという結果を残せなかったのは残念だ。

 それでも、オランダ戦で上田は前半に2回、良い裏抜けをしている。22分と27分には、いずれも抜群のポジショニングから最高のタイミングで走り出していた。結果的にパスが来ず、上田も悔しそうなアクションをしていたが、その動きを見る限り、コンディションは悪くなさそうだ。
 
 だからこそ、チームとして「上田に点を取らせる」意識をより高めてもらいたい。例えばアルゼンチン代表は、メッシ個人の力だけで勝ったわけではない。メッシを生かそうと献身するチームメイトがいてこそ、アルジェリア戦のハットトリックが生まれたと言っても過言ではない。

 そこまで今の森保ジャパンに求めるのは酷との見方もあるだろう。いずれにしても、日本代表に足りないもの──エースストライカーの上田に得点が生まれれば、チームは必然的に勢いづく。

 6月17日(日本時間18日)の全体練習は疲労を考慮して別メニューとなった上田。20日のチュニジア戦に向け体調を整え、良いコンディションで本番に臨んでほしい。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長/現地特派)
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