スポニチ

写真拡大

 将棋の第85期A級順位戦1回戦が17日、大阪府高槻市の関西将棋会館で指され、広瀬章人九段(39)が糸谷哲郎九段(37)に96手で勝利した。3期ぶりにA級に復帰した広瀬と、今春の名人戦7番勝負で藤井聡太名人(23)=王将など6冠=にタイトル戦で初挑戦し、敗退した糸谷。広瀬は前期B級1組の4回戦で敗れたのを最後に順位戦連勝を10まで伸ばし、勢いの差を見せた。

 あらかじめ先手は糸谷に決まっており、戦型は雁木(がんぎ)へ進んだ。糸谷が自陣を美濃囲い、広瀬は雁木に構えた40手目、広瀬が右桂を高跳びして糸谷角に当てると、糸谷は自然に角を成って応戦した。広瀬がさらに8筋を突破して角、成桂、と金で攻め立てると、糸谷は得意の中段王でしのぐかに見えたが、広瀬が天王山から1筋へ糸谷王を追い詰めて投了へ導いた。

 A級はトップ棋士10人が年度を通じて総当たりで9局ずつ指し、藤井への挑戦権を争う。今期は広瀬と伊藤匠2冠(23)がB級1組から昇級。前期の糸谷のように「昇級即挑戦」が過去10年で5人いることから、勢いのある伊藤、そして広瀬も名人挑戦の有力候補と言えそうだ。