[6.13 W杯C組第1節 ブラジル 1-1 モロッコ]

 北中米ワールドカップは13日、グループリーグ屈指の好カード・ブラジル代表対モロッコ代表を開催した。序盤にペースを握ったモロッコが先制するも、ブラジルがFWビニシウス・ジュニオールのゴールで追いついて1-1の引き分けに終わった。

 C組は日本が首位通過の場合に2位通過のチームと、日本が2位通過の場合は首位通過のチームと決勝トーナメント1回戦で対戦するグループ。立ち上がりはモロッコがボールを握る展開になった。前半6分、DFヌセア・マズラウィが左サイドをえぐって折り返すと、ペナルティエリア中央のMFニール・エルアイナウイがフリーで合わせたがミートしきれず、MFブルーノ・ギマランイスにクリアされた。押し込まれるブラジルは同14分、ビニシウスが左サイドを縦に仕掛けてクロスを送り、ゴール前でFWイゴーリ・チアゴが反応したが頭には当たらなかった。

 その後はモロッコがブラジルの保持に対して構えると前半21分、MFビラル・エル・カンヌスが自陣左サイドでMFルーカス・パケタからボールを奪って速攻を始める。DFヌセア・マズラウィがセンターサークル内のMFブラヒム・ディアスに渡し、ディアスが中央を割る絶妙なスルーパスを供給。これに反応したFWイスマエル・サイバリがGKアリソン・ベッカーとの1対1をチップシュートで制して、モロッコが先制した。

 先制したモロッコはDFアクラム・ハキミのミドルシュートなどで追加点を狙い、敵陣でボールを奪いきるなど優位に試合を進めていく。ところがブラジルが個の力で追いついた。前半32分、MFカゼミーロのパスを受けたビニシウスがペナルティエリア左深くからマイナス方向に切り返してカットインし、右足一閃。強烈なシュートがゴールに突き刺さって1-1とした。

 ブラジルは同点ゴールで息を吹き返し、前半アディショナルタイムにはパケタがクロスをボレーで合わせるチャンスも作ったが、GKヤシン・ブヌのセーブで逆転はならず。前半は1-1で終了した。

 ブラジルのカルロ・アンチェロッティ監督はハーフタイム明けで、前半にイエローカードを受けたカゼミーロとDFロジェール・イバニェスを揃って下げる決断。MFファビーニョとDFダニーロがピッチに入った。後半は前半の終盤に続いてブラジルがボールを持ちつつ、決定機を作るには至らない序盤となった。

 睨み合いの後半は揃って決定的なシュートがないまま、3分間のハイドレーション・ブレイクに突入。中断明けも目立ったチャンスはなかった。そうしたなかでブラジルは後半33分、左サイドのスペースへ送られたボールにビニシウスが走り込んでグラウンダークロス。FWラフィーニャがダイレクトで合わせるもGKの正面に飛んだ。

 後半37分、ブラジルにCKが与えられたがVARチェックによりゴールキックに変更される事象が発生した。新競技規則からVAR介入対象に追加されたもので、これ今大会初適用。なお本来はCKだが誤ってゴールキックと判定された場合はVARが介入できないルールになっている。

 後半はスコアが動くことなく、1-1のまま後半アディショナルタイムに突入した。モロッコは後半45+9分にはエルアイナウイのシュートをGKアリソン・ベッカーにセーブされると、こぼれ球にMFアユベ・アマイムニが反応したが再びアリソンがストップ。そのままタイムアップを迎えて両チームが勝ち点1を得るにとどまった。