自民・生稲晃子議員が求めた高濃度乳房「通知義務化」が実現へ 自らのがん経験も明かし涙する場面も

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自民党の生稲晃子参議院議員は5日、参議院の予算委員会で初めて質問に立ち、乳がんの早期発見に繋がるとして、X線検査で乳房が白く映る高濃度乳房の「通知義務化」を求め、政府側が前向きな姿勢を示した。

生稲氏は、自身もがん経験者のひとりだとした上で、「高市総理は所信表明演説において、健康、医療、安全保障、そして攻めの予防医療という言葉を掲げられた。私、この時とても嬉しかった。その理念を実現する上で、まさにこの高濃度乳房、通知の問題というのは当てはまるものだというふうに思った。高濃度乳房という言葉、これは一般的にまだあまり浸透していません。だから本日はまず、多くの方にこの言葉を知っていただきたい」と述べた。

生稲氏は、X線を使用した乳がん検診(マンモグラフィ)の際に、「乳房が白く映るタイプの乳房を高濃度乳房と言う。病気ではない」と説明した上で、「マンモグラフィでは乳がんも白く映る。乳房が白く映る高濃度乳房では、白と白で、がんが見つけにくいという課題がある」と指摘した。

生稲氏は、日本人女性は高濃度乳房の女性が多いとした上で、「私は42歳の時に受けたがん検診で乳がんの告知を受けた。マンモグラフィでは異常がなかったが、超音波検査で再検査となって、その結果、乳がんであることが分かった。マンモグラフィだけで検診を終わらせていたら、数カ月後、一年後、もしかしたら進行がんとして見つかることになっていたかもしれない」と自身の経験に触れた。

そして、「現在日本では、受診者が高濃度乳房であるかどうかを通知することは義務化されていない。自治体や医療機関の判断に委ねられていて、自分が高濃度乳房だと知る人と、最後まで知らされない人が存在する。いわゆる通知格差というものが生まれてしまっている。命の情報格差ではないか」と危機感を示し、生稲氏は、政府が導入を見送ってきた、高濃度乳房の「通知義務化」を求めた。

これに対して、厚生労働省は、「関係学会から、高濃度乳房を含めた乳房の構成について受診者に通知されることが望ましいという見解をいただいた。今年夏頃をめどに、自治体が通知する際に活用できる国民にとってわかりやすいQ&Aなどを準備し、自治体に周知したい」と述べて、通知に前向きな考えを示した。

生稲氏は、「うれしい」と涙を浮かべ、「マンモグラフィの限界を理解して、必要に応じて超音波検査を選択できるようになることこそが、攻めの予防医療だ」と述べた。

高市総理大臣も答弁に立ち、「生稲委員の努力が実ってよかった。がん検診の精度の向上は大いに期待できる。私たちも頑張る」と述べた。