三笘不在の中、背番号7を託された田中碧「お前しかいないだろうと」
北中米W杯で背番号7をつけることになった日本代表MF田中碧(リーズ)が自身2度目となるW杯への思いとともに、「7番」に対する思いを語った。
アイスランド戦を翌日に控えた国立競技場。取材エリアにやってきた田中は率直な思いを口にした。背番号7はさぎぬまSC時代からの幼なじみでもあり、W杯メンバー発表の直前に左太腿裏を負傷してW杯出場の夢を絶たれたMF三笘薫(ブライトン)がつけてきた番号。だからこそ、三笘への思いを問われた田中の言葉は慎重だった。
「僕から何か言う必要はそんなにないかなと思うし、彼の分までというつもりもないです」。田中は淡々とした口調でそう言った。「ケガをする苦しみは選手として理解できますし、それが長期的なものということならより苦しいですし、それがW杯に出られないとなると自分では理解できないほどの感情だと思う。簡単に彼の分までとは言えない」。自身も苦難の道を歩んできた経験があるからこそ、その苦しみを軽々しく代弁することはできない。それだけに、長年の友人に対する深い敬意が言葉ににじむ。
さらに、「自分たちが優勝することで彼のためになるかというと、それはまた別の話。彼の悔しさは消えないと思う。彼は復活するでしょうし、それをゆっくり待ってまた一緒にピッチでやれればいい」と続けた。感傷ではなく、再び共闘する未来を語った姿に田中らしさが表れていた。
三笘とは負傷直後から連絡を取り続けていることも明かした。「ケガした直後もW杯(メンバー)発表の前も後も電話しました」。ただ、その内容については明かさない。「決まった以上、そういうことに関して言うことはないし、自分のやるべきことに集中したい」。自らの責任を果たすことに集中するという覚悟が伝わる。
実際のところ、背番号については複雑な思いがあるという。「逆に誰がつけるの?というのはありますし、僕も17番をずっとつけていたので、17番のこだわりもあります」。代表で長く背負ってきた17番への愛着は強い。それでも三笘とのやり取りの中で「お前しかいないだろう」と背中を押されたことも明かした。
「背番号がプレーするわけじゃないですが、やれることをやれればと思う」。そして笑いながら「7番をつけたことはないですね。自分が似合わないというのもありますし」と語ったが、表情の奥には確かな責任感が見えた。
4年前のカタール大会で田中はグループリーグ最終戦のスペイン戦で“三笘の1ミリ”のアシストから決勝点を挙げるなど強烈なインパクトを残した。しかし自身にとっては満足できる大会ではなかった。「前回悔しい経験をして、3年半挑んでつかみ取ったメンバーです」。だからこそ、今回の立場は前回とは違う。「年齢も違うし、1回目と2回目では立場と気持ちも違う。前回の悔しさを晴らせる舞台でもあるし、自分自身も成長している」。
アイスランド戦に向けても「一番は勝つこと」と繰り返した田中。内容よりも結果を求める、W杯という短期決戦を知る者ならではの言葉で覚悟を示した。
(取材・文 矢内由美子)
アイスランド戦を翌日に控えた国立競技場。取材エリアにやってきた田中は率直な思いを口にした。背番号7はさぎぬまSC時代からの幼なじみでもあり、W杯メンバー発表の直前に左太腿裏を負傷してW杯出場の夢を絶たれたMF三笘薫(ブライトン)がつけてきた番号。だからこそ、三笘への思いを問われた田中の言葉は慎重だった。
さらに、「自分たちが優勝することで彼のためになるかというと、それはまた別の話。彼の悔しさは消えないと思う。彼は復活するでしょうし、それをゆっくり待ってまた一緒にピッチでやれればいい」と続けた。感傷ではなく、再び共闘する未来を語った姿に田中らしさが表れていた。
三笘とは負傷直後から連絡を取り続けていることも明かした。「ケガした直後もW杯(メンバー)発表の前も後も電話しました」。ただ、その内容については明かさない。「決まった以上、そういうことに関して言うことはないし、自分のやるべきことに集中したい」。自らの責任を果たすことに集中するという覚悟が伝わる。
実際のところ、背番号については複雑な思いがあるという。「逆に誰がつけるの?というのはありますし、僕も17番をずっとつけていたので、17番のこだわりもあります」。代表で長く背負ってきた17番への愛着は強い。それでも三笘とのやり取りの中で「お前しかいないだろう」と背中を押されたことも明かした。
「背番号がプレーするわけじゃないですが、やれることをやれればと思う」。そして笑いながら「7番をつけたことはないですね。自分が似合わないというのもありますし」と語ったが、表情の奥には確かな責任感が見えた。
4年前のカタール大会で田中はグループリーグ最終戦のスペイン戦で“三笘の1ミリ”のアシストから決勝点を挙げるなど強烈なインパクトを残した。しかし自身にとっては満足できる大会ではなかった。「前回悔しい経験をして、3年半挑んでつかみ取ったメンバーです」。だからこそ、今回の立場は前回とは違う。「年齢も違うし、1回目と2回目では立場と気持ちも違う。前回の悔しさを晴らせる舞台でもあるし、自分自身も成長している」。
アイスランド戦に向けても「一番は勝つこと」と繰り返した田中。内容よりも結果を求める、W杯という短期決戦を知る者ならではの言葉で覚悟を示した。
(取材・文 矢内由美子)
