インフルエンサーマーケティングは、ビューティー業界でもっともダイナミックな領域のひとつだ。近年、ブランドは単発のインフルエンサーキャンペーンよりも、長期的なコミュニティ構築を優先する傾向を強めている。数百万のフォロワーを抱えるメガクリエイターだけに頼るのではなく、あらゆる規模のクリエイターと協業するブランドが増えている。そして、記憶に残る体験を提供することは、ある意味で報酬を伴う仕事の機会を提供することと同じくらい重要になっている。メイクアップ・バイ・マリオ(Makeup by Mario)でインフルエンサー&コミュニケーション部門のシニアマネジャーを務めるマリサ・サージェンティ氏は、ブランドのコミュニティ構築、ブランドにマッチするクリエイターの選定、そしてペイドとオーガニックのソーシャルメディアコンテンツのバランス調整に取り組んでいる。新たに発足したクリエイターネットワーク「グロッシー・キャンパス(Glossy Campus)」とのライブディスカッションのなかで、Glossy編集長のジル・マノフ氏がサージェンティ氏にインタビューを実施。メイクアップ・バイ・マリオのコミュニティ構築への取り組み、コミュニティメンバーがスター創業者のマリオ・デディヴァノヴィッチ氏を身近に感じられるよう同社が実践している施策、そして同社が(ゆっくりとながら)拡大しているペイドソーシャル施策などについて、話を聞いた。なお、本インタビューは読みやすさのため、軽微な編集を加えている。
「クリック数やデータだけが重要なのではない。成功しているブランドを見ると、その理由はクリエイターとの関係構築に大きく投資しているからだとわかる。単に数字を見るだけではない。シーディングや単発のUGCキャンペーンを通じて初期から投資している相手が、いずれ大きなクリエイターへと成長することもある。そうした関係は成果として返ってくるだけでなく、非常に強固な関係性を築くことにもつながる。彼らの歩みを目の当たりにし、成長に寄り添えるというのは、本当に素晴らしい経験だ。そのため、EMV(Earned Media Value)やクリック数、シェア数は我々ブランドにとって非常に重要だが、それだけがすべてではない。今後我々が何より大切にしたいのは、関係性そのものであり、コミュニティのなかでどう存在し、それが今後どう発展していくのかという視点だ」。[原文:How Makeup by Mario balances paid and organic content]Sara Spruch-Feiner(翻訳、編集:藏西隆介)