無類の勝負強さで日本人選手の歴史を切り拓いた。クリスタル・パレスMF鎌田大地は27日、UEFAカンファレンスリーグ決勝にボランチの一角で先発フル出場し、1-0の勝利に貢献。フランクフルト時代の2021-22シーズンのUEFAヨーロッパリーグ(EL)制覇に続き、日本人史上初となる2度目の欧州タイトルを獲得した。

 今大会の鎌田はハムストリングの負傷からの復帰後、プレーオフ以降のトーナメントで“ほぼフル稼働”。決勝までの9試合全てに先発出場すると、ピッチを退いたのは準決勝第2戦シャフタール戦の後半43分以降のみで、他の8試合は全試合フル出場という圧倒的な信頼を勝ち取り、再び欧州カップ戦の挑戦に立った。

 鎌田はこれで2021-22シーズンのEL、昨季のFA杯、今季開幕前のFAコミュニティシールドに続き、主力として4つ目のタイトル獲得となった。MF長谷部誠と共に成し遂げたEL制覇はフェイエノールト時代の小野伸二に続いて日本人史上2度目で、他のタイトルはいずれも日本人初。欧州でプレーする日本人選手の歴史を大きく切り拓いた。

 クラブの歴史も変える2年間だった。鎌田は2024年夏、フランクフルト時代にも師事したオリバー・グラスナー監督の誘いを受け、クリスタル・パレスに加入。イングランド初挑戦で序盤は本来のパフォーマンスを出せなかったが、徐々にサポーターの信頼を勝ち取ると、終盤戦には主力としてプレミアリーグ残留とクラブ史上初のFAカップ制覇に大きく貢献した。

 その存在感は今季さらに高まっており、前半戦は負傷明けながらプレミアリーグ14試合連続で先発出場し、一時4位につける快進撃を牽引。その後はハムストリングの負傷で長期離脱を強いられ、チームは3分け5敗という大ブレーキに陥ったが、復帰後も変わらないパフォーマンスで悲願の欧州タイトルに導き、史上初となるEL出場権も手繰り寄せた。

 最高の形で2025-26シーズンを終え、6月2日から北中米W杯に臨む日本代表チームに合流する鎌田。「自分の特徴を聞かれて自分自身でもうまく答えられないけど、少なからずチームに貢献できているというのは感じている」といういぶし銀の勝負強さを引っさげ、円熟期の29歳が2度目の大舞台に挑む。