潮干狩り中に死亡……GW中に相次ぐワケ 水深“足首くらい”でも流される? 強い引き波に注意【#みんなのギモン】
ゴールデンウイーク(GW)期間中、潮干狩り中の人が流される事故が相次ぎました。専門家によると、GWは水の事故が多くなります。水深が浅い浜辺でも、命に関わる危険な引き波が来るといいます。巻き込まれた際の対処法や、川での注意点もお伝えします。
そこで今回の#みんなのギモンでは、「潮干狩りで水難事故…注意点は」をテーマに解説します。
■木更津で潮干狩りを楽しむ人たち

山粼誠アナウンサー
「この連休、気温も少しずつ上がってきて、水辺のレジャーに行ったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。GW中の5日、千葉・木更津市の海岸では潮干狩りを楽しむ方たちの姿が多く見られました」
「4日の風が強かった天気とは打って変わり、青空のもと、大勢の人で賑わっていました」
鈴江奈々アナウンサー
「今はちょうどいい季節ですよね」
山粼アナウンサー
「水のレジャーが楽しめる季節になってきた一方で、夏の前のこの時期だからこそ気をつけなければならないのが水の事故です。このGW期間中、潮干狩りでの事故も起きています」
■茨城県で潮干狩り中の事故相次ぐ

山粼アナウンサー
「1日、茨城・大洗町の大洗サンビーチで潮干狩りに出かけた51歳の男性の行方が分からなくなっています」
「翌2日には、茨城・東海村の豊岡海岸で、20代〜30代の潮干狩りをしていた男性3人が海に流されました。そのうち1人は自力で陸に上がって無事でしたが、27歳の男性は救助された後、死亡が確認されました。残る1人も行方不明の状態が続いています」
「いずれの現場も当時は波浪注意報が発表されていました。水の事故に詳しい水難学会の斎藤秀俊理事によると、毎年GW中に水の事故が多くなるといいます」
森圭介アナウンサー
「毎年水の事故のニュースをお伝えするときには、本当に心が苦しくなります。海で危険な状況に陥ったことはありますか?」
斎藤佑樹キャスター
「潮干狩りじゃないんですけど、海水浴をしているときに足がつくと思ったけどつかなくて、水を飲んじゃって溺れかけた怖い経験がありました。泳げますし、体力もあります」
森アナウンサー
「海水浴だったら分かるんですけども、潮干狩りで水の事故というのはあまりイメージが湧きません」
■「戻り流れ」とは…砂浜でも注意

山粼アナウンサー
「意外だと思う方もいらっしゃいますよね。浜辺でも危険があるといいます。斎藤理事によると、『戻り流れ』と呼ばれる強い引き波に引き込まれるケースがあるそうです。波浪注意報が出ているなど、波が高いときに起こりやすいといいます」
「砂浜を上から映した映像を見ると、砂浜に波が打ち寄せて戻るとき、戻り流れという強い引き波が発生しています。これが人を引きずり込んでしまうほどの力を持っているといいます」
「この戻り流れのスピードが秒速5〜10メートルで、ウォータースライダーのような速さだということです。驚くべきことに、くるぶしくらいの深さでも体が流される恐れがあるといいます」
瀧口麻衣アナウンサー
「足首がつかるぐらいの波なのに流されてしまう威力があるということですが、戻り流れが起こりやすい場所はあるんでしょうか?」
山粼アナウンサー
「斎藤理事によると、平らではなく凸凹してうねっている砂浜や、傾斜が大きい砂浜です。一見平たくてもグッと下に入り込んでいるような傾斜が大きいところだと、波が戻るときに砂ごと一気に引き込んでしまうといいます」
「一見すると浜辺で遊んでいるときには気づかない特徴もあり、注意が必要だといいます」
■水難事故に巻き込まれたら?

山粼アナウンサー
「仮にこうした状況で巻き込まれてしまったら、どうすべきなのか。斎藤理事によると、まずは大の字になり、背中を水面にする『背うき』の状態にして呼吸を確保することが大事だといいます」
「また、靴や服は脱がないことが大事です。服の間にたくさん空気があるので、その状態でじっとしていれば浮力で浮いていられるといいます」
「そういう方を見かけた場合は、まずは通報が大事ですが、空のペットボトルや開いていないお菓子の袋など浮き具になるようなものを投げ入れて救助を待ってほしいと斎藤理事は話していました」
「特に注意しなくてはいけないのがサンダルです。斎藤理事によると、サンダルは脱げやすく波に流され、追いかけてしまって(人も)流されるケースが多いということです。かかとがあってホールド感のあるサンダルやマリンシューズがおすすめだといいます」
鈴江アナウンサー
「子どもの足元も気をつけたいですね」
■川でも注意…急な深みで溺れる事故

山粼アナウンサー
「川の事故にも注意が必要です。河川財団のデータ(2003〜2024年の月別の事故件数)によると、河川などでの水難事故は夏の7月や8月にも集中して起きますが、GWがある5月もあり、カヌーやボートの川下りの事故などが多発するという特徴があります」
「専門家の協力のもと、川の事故の危険性について検証した映像があります。川の水は透明で水深が浅く、緩やかに見えますが、川の向こう岸まで渡ろうとすると、急に流されてしまいます」
「水中の映像を見てみると、急に深くなって、川底に足がつかなくなっています。急な深みがあって溺れる事故が川でも一番多いということです」
■専門家「必ず水深の確認を」

斎藤キャスター
「同じような取材で経験はあったんですけど、足がとられるという恐怖感は感じましたね」
山粼アナウンサー
「水難学会の斎藤理事によると、思いのほか深くて流されてしまうことが多いため、必ず水深を確認することが大切です」
「そしてお子さんがいらっしゃる場合は一緒に遊ぶ。目を離さないだけではなく、溺れて助けに行くのは遅いため、できる限りお子さんとは距離を置かないようにすることが大切だということでした」
「気温が上がってきて、久しぶりに海や川に出かけるこの時期だからこそ、行く前に天気を確認する、また天気が急変する可能性もあるため注意して安全にお過ごしください」
(2026年5月5日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)【みんなのギモン】
身の回りの「怒り」や「ギモン」「不正」や「不祥事」。 寄せられた情報などをもとに、日本テレビ報道局が「みんなのギモン」に応えるべく調査・取材してお伝えします。(日テレ調査報道プロジェクト)
