妻から離婚届を差し出された48歳夫。なんで離婚されるのかわからない…ネガティブな理由がなくても離婚は成立する?【離婚カウンセラーインタビュー】

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50歳を前に、妻から離婚届を突きつけられた主人公・ケンジ。自分の何がダメだったのかわからない…。そんな傷心の彼が出会ったのは「時間を操れる能力」を持つ青年だった。青年の力を借りてタイムリープしたケンジは、家族との過去をやり直すべく奮闘する。はたしてケンジは家族の関係を修復し、離婚を回避できるのか。
『離婚リセット 妻から別れを切り出された夫』(丸田マノ/KADOKAWA)は、家族の在り方を描くリアルパラドックスコミックだ。夫が家族とやり直せる可能性は? 妻が求めていることは何? 本作の夫婦を例に、離婚カウンセラーでもある「家族のためのADRセンター」代表・小泉道子さんに、離婚にまつわるお話を伺った。
小泉道子さん(以下、小泉):離婚を切り出された方の多くは、過去に戻って至らなかった点をやりなおしたい、と思っていらっしゃるように思います。
――主人公のケンジは明確な理由が分からないまま妻から突然離婚を言い渡されました。妻は「とにかく離れたい」と意思が固そうです。目立ったネガティブな理由が見受けられないケースでも、離婚は成立するものでしょうか?
小泉:ネガティブな理由がなくても別居期間が長いと「夫婦として既に破綻している」と判断され、裁判離婚が可能です。また、裁判までしなかったとしても、物理的に離れることで離婚に消極的だった方が渋々離婚に応じてくれることもあります。
――「いい夫・いい父親のつもり」だった男性が、ある程度年齢を重ねた状態で突然離婚を告げられる。このような相談は多いのでしょうか? 熟年離婚について、ご意見をお聞かせください。
小泉:近年、熟年層の女性が離婚に対し前向きという傾向もあり、若干数字が増えたかもしれませんが、こういう事象は時代に関わらず常に多いと思います。「熟年離婚は熟考離婚」といいますが、よくよく考えた上で結論を出す方が多い印象です。
取材・文=あまみん

小泉道子(こいずみ みちこ)
「家族のためのADRセンター」代表。家庭裁判所調査官として、夫婦の離婚調停の仕事に15年間従事。その後、民間調停機関「家族のためのADRセンター」を立ち上げる。離婚カウンセラーとして、親の離婚に直面する子どもたちのケアにも力を入れている。
