年金を満額払う人はどれくらい?未納・免除の割合や損得ラインを教えてください。

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老後の生活を支える公的年金ですが、「本当に満額払っている人はどれくらいいるのか」「未納や免除だとどれくらい損なのか」と疑問に思う人は多いでしょう。   保険料の負担が重く感じられる一方で、将来の受給額にも影響するため、判断に迷いやすいポイントです。この記事では、年金保険料を満額払っている人の割合や、未納・免除の実態、そして損得の分かれ目について分かりやすく解説します。

年金を満額払っている人はどれくらい?未納・免除の実態

国民年金の保険料は、原則として20歳から60歳までのすべての人が支払う必要があります。しかし実際には、全員がきちんと満額納めているわけではありません。厚生労働省の公表データを見ると、納付率は7~8割程度で推移しており、残りの人は未納や免除の状態にあります。
ここでいう納付率とは、保険料を支払う義務がある人のうち、実際に納めている人の割合です。つまり、3割前後の人は何らかの理由で納めていないことになります。
納めていない理由として、単純に支払いをしていないケースがあるほか、所得が低いなどの理由で申請して認められる「免除」や「猶予」といった制度を利用しているケースもあります。
免除制度は、収入が少ない人の負担を軽減する仕組みです。全額免除だけでなく、一部免除もあり、所得に応じて段階的に保険料が軽減されます。これにより生活を維持しながら年金制度に参加できるようになっています。

未納・免除だと将来の年金額はどう変わる?

年金は、支払った期間や金額に応じて受給額が決まります。そのため、未納や免除があると、将来受け取れる年金額は少なくなります。たとえば、40年間すべて保険料を納めた場合が「満額」とされますが、未納期間があるとその分だけ減額されます。
注意したいのは、未納と免除では扱いが異なる点です。未納の場合、その期間は年金額の計算にまったく反映されません。一方で免除の場合は、一定割合が反映されます。たとえば全額免除の場合でも、将来の年金額には半分程度が反映される仕組みです。
そのため、経済的に厳しいときに無理をして未納のままにするよりも、免除制度を利用した方が将来受け取れる年金額の減少を抑えることにつながります。制度を知らずに未納を続けると、受給額が大きく減る可能性があるため注意が必要です。

年金は払うべき?損得ラインの考え方

「年金は払うと損なのでは」と考える人もいますが、損得は単純に判断できるものではありません。年金は長生きするほど受給額が増える仕組みであり、一定の年齢を超えると支払った総額よりも多く受け取れる可能性が高まります。
65歳から年金の受給を開始し、75歳を超えると「元が取れる」ケースが多いです。ただし、これはあくまで目安であり、物価や制度改正、個人の寿命によっても変わります。また、年金には単なる積立ではない側面もあります。障害年金や遺族年金といった保障が含まれており、万が一のときに生活を支える役割があります。
たとえば病気や事故で働けなくなった場合、障害年金が支給される可能性がありますが、一定の保険料納付要件を満たしていないと受給できない場合があります。このように考えると、年金は「長生きリスクや万が一の備え」としての意味も大きく、単純な損得だけで判断するのは適切ではありません。

無理なく制度を活用しながら将来に備えよう

国民年金の保険料を納めている人の割合は7~8割程度で、残りは未納や免除の状態にあります。未納は将来の年金額に大きく影響するため、支払いが難しい場合でも免除制度を活用することが重要です。
また、年金は長生きするほどメリットが出やすく、さらに障害や死亡時の保障も含まれています。こうした点を踏まえると、単なる損得ではなく、将来の安心を支える仕組みとして考えることが大切です。
保険料の負担が重いと感じる場合は、免除や猶予の申請、追納制度の活用など、状況に応じた対策を検討しましょう。制度を正しく理解し、自分に合った形で活用することで、無理なく老後に備えることができます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー