「本当におしまい」と言っていたにもかかわらず続篇が出て、さらには『婦人公論』で連載が始まった

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2025年上半期(1月〜6月)に配信したものから、改めて読み返してほしい「ベスト記事」を選びました。(初公開日:2025年2月20日)**********101歳を迎えた作家の佐藤愛子さん。100万部突破の『九十歳。何がめでたい』(2016年、小学館)をはじめ、ユーモアエッセイで長く人気を博しています。百寿者とは思えぬ仕事ぶりの一方で、家族からみた佐藤愛子さんの姿とは。孫の杉山桃子さんがコミックとエッセイで描く『婦人公論』の新連載「うちのばあさん101歳」。第1回目は「はじめまして」。

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私の祖母、佐藤愛子

私の祖母であり作家の佐藤愛子は、随筆集『思い出の屑籠(くずかご)』を最後に筆を置いた。

小説『晩鐘』を書き終えた時に「筆を置く」と言っていたが、気づけば『九十歳。何がめでたい』を書き始め、「本当におしまい」と言っていたにもかかわらず続篇が出て、さらには『婦人公論』で連載が始まった。

「このばあさん、いつになったらやめるんだ……?」と半ば呆れていたところ、その時はやってきた。認知症である。

入院先で101歳を迎え

彼女の認知症についてはおいおい記していくこととするが、ひとまず本人は元気いっぱいであることだけはお伝えしておきたい。転倒して骨折した祖母は昨年11月に入院先で101歳を迎えた。

誕生祝いを兼ねてお見舞いにいただいた、フルーツがたっぷりのったプリンをたいらげていた。その意味はわかっていないだろうが。