赤沢亮正氏の公式Xより

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片山さつき財務相は14日、閣議後記者会見で日銀の金融政策に言及した赤沢亮正経済産業相に対し、高市早苗首相と片山氏が13日に「控えてほしい」と注意したと明白にした。

片山氏は「(金融政策は)経産相が担当ではないし、(政策金利の上げ下げといった)具体的な手法については、日銀に委ねられるべきだというのが法律上の立て付けだ」と指摘。赤沢氏の発言について「総理と私からも、昨日、(経済財政)諮問会議で赤沢さんがいらっしゃったので、『控えていただきたい』と言った」と語気を強めた。

一方の赤沢氏は14日の閣議後記者会見で、「日銀には引き続き政府と密接に連携を図り、適切な金融財政運営を行うことを期待している」ととどめた。赤沢氏は12日放送のNHK番組で、中東情勢に伴い原油価格が高止まりするなかで今後の物価高対策として日銀の利上げも「一つの選択肢としてあり得る」と述べていた。

赤沢氏といえば今年2月、衆院予算委員会で高市首相が、米国の新たな関税措置をめぐり、交渉を担当する同氏に「『私に恥をかかせるな』と言ったよね」と水を向ける一幕があり、話題を集めた。先月行われた米・トランプ大統領との首脳会談を控えていた高市首相は当時、「私がトランプ氏と堂々と渡り合えるように働くのが赤沢氏の仕事だ」と鼓舞し、答弁する演壇から閣僚席に座る赤沢氏を見据え「赤沢氏に申し渡した」とあおっていた。

今月3日、鳥取県の境港で開催された大型船用の岸壁の着工式典に地元の赤沢氏が出席。すると、高市首相から発破をかけられた「私に恥をかかせるな」を借りて、「上司(高市首相)からよく言われている台詞(せりふ)なんで……」と、会場を和ませた。

あだ名、カブトムシからオオカブトムシに

現在は赤沢氏の上司となった高市首相だが、1年前の昨年4月当時、トランプ政権による関税措置について協議するため訪米した際、想定外のトランプ大統領本人との会談にも臨んだ経済再生担当相(当時)の同氏を、「本当に、お疲れ様でした!」と、自身のX(旧Twitter)でねぎらっていた。

さらに高市首相は、「赤沢大臣は、渡米直前にも国会での委員会答弁や本会議出席をこなしておられました。夜間などに交渉の準備を進め、おそらく行きの飛行機中でも眠らずに準備をしておられたのだろうと思います」と気遣い、「ちなみに、これまで長年、赤沢大臣の事を『カブトムシ』という愛称で呼んでいたのですが(愛情を込めて呼ばせて頂いているので、御本人も納得されています)、日本の国益を担う立場になられた事を受けて、今週からは『オオカブトムシ』に変更させて頂きました」と投稿。「カブトムシ」から「オオカブトムシ」へと“出世”した赤沢氏への尊敬の念を示した。

そしてその1年後に立場が逆転し、今となっては“良き”ビジネスパートナーとして我が国を支えている。実際のところ、「カブトムシ」というあだ名を赤沢氏が好んでいたかは不明だが、SNSで批判が噴出していた高市首相の「私に恥をかかせるな」発言は“閣僚イジメ”ではなさそうだ。