世界ツアー「自由之地」日本公演を行った“台湾の至宝”楊烈(撮影・川田和博)

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“台湾の至宝”歌手の楊烈(ヤン・リエ=73)が12日、千葉・浦安市文化会館大ホールで、世界ツアー「自由之地」日本公演を行った。日本でのコンサートは初。

デビュー55周年を迎えた世界ツアーのテーマは「自由の地」。台湾、日本、アメリカの音楽芸術交流を主軸に、歌声を通じて台湾の心を世界へと届けると同時に、自由な息吹に満ちた台湾を世界に示している。

会場には台湾から駆けつけた約200人のファンや在日台湾人が主体に集まった。コンサートは用意されたオケにキーボード、フルート&サックスが生演奏で加わる形式で開催された。

タキシード姿で登場すると、会場からは惜しみない拍手が送られた。2曲目には谷村新司「昴」を日本語でカバー。歌い終えると「謝謝!」「ありがとう!」とあいさつ。華語でのMCの後、「日本のお客さんもいますよね。本当にどうもありがとうございます」と日本語で感謝を述べた。「言葉にできない」と続けると、「日本でいっぱいお世話になりました。本当にありがとうございます」と流ちょうな日本語で話した。

コンサート中盤には、「私のアイドル」の紹介で千昌夫(79)がゲスト出演。「北国の春」「津軽平野」の2曲で会場を盛り上げた。

この日、途中休憩を挟みながら、代表曲「如果能●(もしも願いがかなうなら)」やカバーでフランク・シナトラ「MY WAY」、「知床旅情」や「TOP OF WORLD」など各国のヒット曲をメドレー形式で披露。温かみのある低音ボイスから73歳とは思えないファルセットなど、表現力豊かな歌声で会場を魅了した。

※●は左が多、右が句

◆楊烈(ヤン・リエ/Chen Yang−lie) 1952年10月13日生まれ、台北市出身。華語(標準中国語)、台湾語、日本語、英語の4カ国語を操る。1969年から台北の高級ホテル(マジェスティック・ホテル、セントラル・ホテル等)で専属歌手として活動を開始。83年にテレビ局TTVの歌唱番組「全国歌唱名人排行榜」に出演し、その実力が広く知れ渡る。86年、アルバム「飛揚的歌手」で、台湾のエミー賞とも称される最高栄誉「金鐘奨」の最優秀男性歌手賞を受賞。