伊藤匠叡王がシリーズ先勝!斎藤慎太郎八段との大激戦を制し防衛3連覇へ好発進 注目のシンガポール開幕局/将棋・叡王戦第1局

将棋の第11期叡王戦五番勝負第1局が4月3日、シンガポールの「シンガポール日本人会」で行われ、伊藤匠叡王(王座、23)が挑戦者の斎藤慎太郎八段(32)を125手で破り、シリーズ先勝を飾った。
伊藤叡王の3連覇か、斎藤八段のタイトル奪取か。将棋界の新年度スタートと共に幕を開けた本シリーズの開幕局は、日本とシンガポールの外交関係樹立60周年記念文化交流事業として同地で開催された。
本局は振り駒の結果、伊藤叡王の先手番に決まり、戦型は伊藤叡王が得意とする相掛かりが志向された。リターンマッチに懸ける後手の斎藤八段は、早々に飛車交換を堂々と許すなど、この大一番に向けた深い研究をうかがわせる進行を見せた。その後、前例のない未知の局面へと突入すると、盤上で飛車と角が激しく飛び交う大激戦へと展開。息詰まる難解な攻防が繰り広げられたが、激しい変化の波を伊藤叡王が的確に乗りこなし、激闘を制した。

勝利した伊藤叡王は、「お互いに飛車を持ち合う珍しい将棋だった。バランスの取り方に課題が残った将棋だった」と一局を総括。「良いスタートを切ることができたので、引き続きしっかり準備をして臨みたい」と次戦を見据えた。
一方、黒星発進となった斎藤八段は「珍しい将棋を目指した。後手番ながら楽しみのある将棋にはできていたと思う。中終盤の力が及ばず、じわじわ時間を削られてしまった。頑張りが足りなかった」とコメント。第2局へ「準備をして巻き返せる展開を目指したい」と前を向いた。
3連覇を目指す伊藤叡王にとっては、タイトル防衛に向けて大きく弾みのつく好発進となった。一方、昨年はフルセットの末に接戦を落としただけに、リベンジに燃えていた斎藤八段にとっては惜しい黒星発進となり、次局での巻き返しを図る。
注目の第2局は4月18日、石川県加賀市の「アパリゾート佳水郷」で行われる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
