SNSに不適切投稿など相次ぐ看護師による不祥事 過去には点滴に消毒液注入や患者との性行為も
千葉大学病院は3月31日、同病院の看護師と思われる人物がX(旧Twitter)に不適切な投稿を繰り返していた問題について、調査結果を公表した。患者への被害は確認されなかったと結論付けた。
同病院によれば、不適切な投稿がされていることを確認したのは2025年1月のこと。「インシデント書くの面倒だから、いつも隠蔽しちゃう」「薬飲ませるの面倒だからいつもこっそり薬捨ててる」などと投稿していた。同月中に投稿者が同病院の看護師であることを特定し、自宅待機させていた。看護師は「投稿は創作」と述べていたが、患者への不適切な対応があったかについては慎重に調査する必要があるとして、外部有識者を含めた調査委員会を設置。今年3月まで調査を続けた。
その結果、患者に対する不適切な対応は確認できなかったとのことだ。同病院は公式サイトで「当院を受診される患者さんやご家族、地域の皆さまには多大なご心配をおかけいたしましたこと、心よりおわび申し上げます」などと謝罪した。看護師は現在も自宅待機中で、処分はまだ決定していない。
看護師による不祥事は過去に何度もある。2016年には、横浜市の旧大口病院で看護師が点滴に消毒液を混入して中毒死させたとして、殺人などの罪に問われた。2024年に無期懲役が確定している。
また、2024年には、神奈川県立精神医療センターに勤務していた男性看護師が、女性患者と性的な関係を持った。センターからの事実確認に対して当初は否定し、女性にも事実を隠すように要求した。看護師は懲戒解雇処分となった。
さらに今年3月には、尼崎医療センターの看護師が同僚に採血や投薬を行うなどして、懲戒処分となった。兵庫県病院局によれば、昨年、夜勤中に体調不良を訴えた女性看護師は、同僚の男性看護師に採血させたという。女性看護師は免職、男性看護師は減給10分の1(1カ月)となった。さらに別の看護師も、同僚に吐き気止めの薬を注射で投与したとして、停職3カ月となった。医師の指示なく採血や投薬を行う行為は法律で禁止されている。
看護師は患者の命を預かる責任の重い仕事だ。今回の不祥事は医療への信頼失墜につながりかねない。一方で、SNSには看護師の過酷な労働環境から、待遇改善を求める声も寄せられている。国や病院には看護師への教育の徹底に加え、働き方の改革も求められている。
