Gを制するもの運転を制す! 街中でもやってる「運転上級者」のGコントロールとは

この記事をまとめると
■運転の上手さは加速・減速・横Gの変化が滑らかかどうかで判断できる
■抜きブレーキや早めのアクセルオフなど減速までの一連の操作が差を生む
■目線と姿勢を整え修正舵を減らすことで操舵も滑らかになる
「運転が上手い」ってなにで決まる?
運転が上手いか下手かをどこで判断するかには諸説あるが、基本はGの変化が穏やかかどうかで決まるといえる。
加速G、減速G、横Gの3種類のG=加速度ができるだけスムースな変化だと、運転が上手いと評される。わかりやすいのがブレーキで、緊急回避でもないのにいきなりドンとブレーキペダルを踏んで、前につんのめるような大きな減速Gをかけるブレーキは論外。じわりと踏みはじめて、ほぼ踏力一定で停止までもっていければまずまずのブレーキ。
停止寸前にスッとわずかに踏力を抜いて、いわゆるカックンブレーキを回避するのが上級者。この「抜きブレーキ」をマスターしないと、運転が上手い人の仲間入りはできない。ときどき電車やバスでも停止時に「カックン」とさせてしまう運転手さんがいるが、プロとしてはちょっと失格レベルなので、もっと精進してもらいたい。

また、かつて教習所で習ったポンピングブレーキのように、1回の減速のなかで、ブレーキの強弱が何度も変わるのはNG。一定の減速Gをキープできるようになることをまず目指そう。
そして、スムースな減速を実現するにはアクセル操作も重要。ブレーキをかけはじめる前に、どこからアクセルを戻すのかもセンスが問われるところだ。信号で止まることがわかっているときや、渋滞の最後尾に着くときなど、かなり手前からアクセルを抜いてエンジンブレーキを使い、ブレーキを踏んでいる時間を短くするとピッチングがかなり減らせる。やたらとちょこちょこブレーキを踏んで速度を調整するのは、下手くその証といってもいい。

そこそこ流れている道では、なるべくブレーキペダルを踏まずに、アクセルワークだけで速度が調整できると、運転が上手いといわれるはず。それには目線を常に遠くに保ち、先を読む運転をすることが大切だ。
加速も出足はスッと素早く加速して、巡航スピードが近づいてきたら、少し右足の踏力をゆるめる。平地でも上り坂でも下り坂でも、できるだけ一定の速度で走れるように、スピードメーターを見ながら微調整する。
意識したいのは、ペダルはスイッチではないということ。オン・オフの二択ではなく、Gの変化ができるだけ少なくなるよう絶妙なコントロールが求められると同時に、ある種のきびきびしたメリハリある運転も求められるので、ここはよくよく考えて、精度を上げていってほしいところだ。
継続こそが運転を確実に変えていく
ステアリングに関しては、早目のタイミングからゆっくり操作するのが基本。短時間に大きな舵角を与えようとすると、どうしても急にGが立ち上がるので、上手な運転とはいえなくなる。ここでもポイントは目線。目線が近いとどうしても操作がせわしなくなるので、上手くなりたかったら、積極的に遠くを見ることからはじめよう。
もうひとつはハンドルの握り方。コツは強く握らず、軽くしっかりもつこと。小指と薬指は少し締めるような感じで、親指と人差し指は浮かせる感じでもつ。あとは肩の力を抜くこと。腕全体の力みも大敵で、いわゆる内掛けハンドルなどは力みやすいのでやめたほうがいい。

ハンドルは切ったら必ず戻す必要があるが、差がつくのは切るときよりも戻すとき、運転が苦手な人は、このハンドルを戻すタイミングが遅れがちで、クルマがゆらゆらしやすいので、ここを意識してみるといいだろう。
また、同じ曲率のコーナーならば、ハンドルは「1回切って1回戻す」のがキモ。途中で何度も切り足したり、小刻みに戻したりするのはできるだけ避けたい。修正舵は少なければ少ないほど、スマートでエレガントなコーナリングになる。

これらの操作の基礎になるのが、ドライビングポジションと目線なので、運転に自信のない人はもう一度、ドライビングポジションから見直してほしい。そしてもっとも肝心なのは、上手くなろうという意思をもち続けること。「ヘタだっていいや」と思っているうちは、絶対に上手くはならないので、向上心をもってよりスムースな運転を体現できるよう、工夫を重ねるようにしよう。そうすれば必ず上達するし、運転がもっと楽しくなるはずだ。
