「たかがマスクに大袈裟」!?それでもマスクを外せない少女の心の声に、理解できない人も共感する人も多数!!


【漫画】本編を読む

現在は社会人をしながら執筆を続けているはつきななこ(@nanako02190219)さん。2020年1月より、漫画やイラスト作品をpixivにて公開している。2022年1月公開の読切漫画「さよなら、マスク」は、はつきななこさんが自身の学生時代の体験をもとに描いた作品。どうしてもマスクを外せない主人公・大倉に共感した読者からたくさんのコメントが寄せられている本作。なぜこの作品を描いたのか、作品に込めた思いとは…?はつきななこさんに話を伺った。

実話をベースに、コロナ禍収束後の世界に置き換え描いた物語


■「人にどう思われるか」より「自分が楽に生きられるか」が大切

主人公の大倉は、コロナ禍が過ぎてもマスクを外すことができなかった。その理由とは…


大倉に対し、あらゆる手段でマスクを外すよう誘導してくるクラスメイトや教師たち


そんな大倉が唯一仲良くなれたのは、”マスク仲間”の鵜崎ひばりだけだった


本作を描いたきっかけについて、作者のはつきななこさんは「新型コロナウイルス感染症が収束した何年か後の世界で、マスクを外せない2人の女の子のお話です。きっかけは、当時お世話になっていた編集さんの言葉でした。『貴方にしか描けない話を描いて欲しい』と言われて人生を振り返ったとき、中学生から高校生までマスクが外せなかったことを思い出したんです。作中に出てくるクラスメイトや教師は、実在の人物をモデルにしています」と話す。

コンプレックスに対する防衛意識からマスクを外せない、という人も多い。そのような人に向けて「『人にどう思われるか』より、『自分が楽に生きられるか』を大切にして欲しいですね。生きやすい方を選択したことに対して責めてくる人のことは、無視していいと思います」 とエールを送る。

本作にはたくさんの共感のコメントが寄せられている一方、批判的な意見もあるそうだ。「たかがマスクに大袈裟な話だ、と思う方もいるのは当たり前です。でも、そんなときにはこの作品を思い出して、それを認められなかったとしても、否定だけはしないであげて欲しいです」と語る。「読んでくださる方の心に寄り添える作品をどんどん作っていきたいです!」とさらなる高みを目指す、はつきななこさん。 今後の活動に注目したい。

取材協力:はつきななこ

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